時折辛辣ワードのビーンボール
おなじみ焦げすーもさんに言わせると、
https://twitter.com/yamachan_run/status/1439972431427301381
hamachan先生の新刊では、序章はジャブ。
1章でメンバーシップ型/ジョブ型の基本事項を説明しつつ、後続章の話題をこまめに頭出し。
2章以降は、章ごとに切り口を変えて体系的にまとめあげられた重厚な構成。にもかかわらず、時折辛辣ワードのビーンボールを織り交ぜてくるのはhamachan先生らしい。
「時折辛辣ワードのビーンボールを織り交ぜてくる」のが私らしいそうで、いやそれは全くその通り。ていうか、岩波書店の校正の方が心配し、「こういう言い方をしていいんですか?」と言ってくるのを、「いや、これはこれでいいんです」とあえて残した表現なので。
日によってカピバラになったり猫になったり鹿になったりしているこの方は、
https://twitter.com/pandadnap9999/status/1439972165747576841
ジョブ型賛美の人にとっては「そんな魔法の杖みたいに都合のいいスキームがあったら今まで苦労してねえわ」という示唆があるし、ジョブ型が怪しいなと思っている人にとっても「メンバーシップ型と比較した際に異なってくる周辺の考え方」の示唆があると思うので、とても勉強になるな。
はい、これもまさに狙い通りの趣旨です。素朴に「ジョブ型」とかいう新商品を売り込んでると思い込んでる人の思い込みをひっくり返すのが第一の目的。返す刀で「ほら見ろ、ジョブ型なんかじゃダメなんだ」と言いたがる人の思い込みを叩き潰すのが第二の目的。
https://twitter.com/YamTapas/status/1440136501749161990
近所の本屋に濱口桂一郎さんの新刊売ってたんで買ってきた。
詳しくは本書に譲りますが、どこそこのファームから出されているジョブ型の本を読む前にこちらを先に読んだ方が良いと思います。
まあ、どっちが先でもいいんです。「(ぼくのかんがえたさいきょうの)ジョブ型はこんなに素晴らし」というたぐいの(いかにも実践的めかした)本を読んで脳内に構築されたものを叩き潰す快感も捨てがたいものがあるはず。
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