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2021年9月28日 (火)

草野隆彦『雇用システムの生成と変貌』

Koyosystem 故草野隆彦さんの『雇用システムの生成と変貌』(JILPT)が刊行されました。

https://www.jil.go.jp/publication/ippan/koyosystem.html

草野さんが生前資料シリーズとしてまとめていた『雇用システムの生成と変貌』ⅠⅡに、菅野前理事長が手を入れて一般書として刊行したものです。

解説
年表
第1編 前史:江戸時代:幕藩体制下の労働関係(1603-1868)
第2編 明治期~アジア太平洋戦争期の雇用システム(1868-1945)
第3編 アジア太平洋戦争期後の復興期と雇用システム(1945-54)
第4編 高度経済成長期と雇用システム(1955-73)
第5編 経済調整・安定成長期:日本的経営・雇用システムの成熟(1973-85)
第6編 労働市場の構造・環境変化期:日本的経営・雇用システムの変容開発(1985-91)
巻末 図で見る雇用システムの変化─戦後経済社会のダイナミズム

冒頭の「解説」の最後のところで、菅野前理事長はこのように述べていますが、ここは多くの人の議論を呼ぶところでしょう。

・・・最後に、日本の雇用システムの最大の特色は、企業内の人材育成活用の仕組み(内部労働市場)が発達し、企業外の転職市場(外部労働市場)が未発達であるという内部労働市場が他の雇用社会となったことである。本書の歴史分析からは、このような特色形成の出発点となったのは、第1編前史:江戸時代の職人の世界において、親方の同職組織が幕府や領主の統制下で職人の技能形成や入職につき十分な統制力を築き上げないまま、親方による徒弟制が江戸末期から弛緩し衰退していったことのように見える。そのような前史のゆえに、第2編第2章明治後期~大正初期における労働組合の結成は、鉄工組合、日本鉄道矯正会、活版工組合など一見職業別組合の形態をとりながら、実際上は欧州のクラフト・ユニオンのような職人の入職・技能基準や共済制度などにつき統制力を持った自律的団体となり得なかった。そして、この初期労働運動における横断的統制力の欠如の状況が、その後の第2編第3章第一次大戦~昭和初期における「友愛会」結成に始まる労働組合の再生においても、第3編アジア太平洋戦争後の復興期における占領政策と新憲法下の労働運動再出発においても継承され、企業に根を張りつつ、産業・国レベルでは緩やかな連合組織を持つだけの企業別組合組織にとどまることとなった由来のように推察される。・・・・

 

 

 

 

 

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コメント

労働市場の型が労働組合の在り方を決めるというのは大河内一男の発想でしょうか。歴史的な検証の上で最近では否定されている考え方かとは思われますが、これは興味深いところです。購入しても良いかも。

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