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2021年9月25日 (土)

日本ILO協会を潰したのも民主党政権

こたつさんが、どこかから聞きかじってきたようで、

https://twitter.com/ningensanka21/status/1441357008695746565

日本ILO協会も事業仕分けにより廃止に追い込まれていたとの情報に接した。

その話題についても、ちゃんと本ブログで取り上げておりました。10年ひと昔といいますから、今となっては知らない人も多いかも知れませんので、全文再掲しておきます。

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/post-e3a6.html(中村正『ガイドブックILO国際労働基準』)

標記の冊子をお送りいただきました。ありがとうございます。

・・・

と、いつもと変わらぬ謝辞をここに書くだけでは済まされないでしょうね。

なぜなら、この本の刊行元の日本ILO協会は、去る4月30日を以て解散させられてしまっているからです。労働組合が選挙で一生懸命応援して成立したはずの政権の手によって、そんな団体は要らないと潰されてしまったからです。

「りべらる」なみなさんが熱狂的に待ち望んでおられた民主党政権にとっては、こういうILOの国際労働基準を労働者に、企業に、そしてすべての国民に啓発するというようなことは、潰すべき「無駄」の最たるものだったのでしょうね(微苦笑)としか言えませんが。

この本の奧付けを見ると、2011年4月30日発行とあります。

無駄だと言われて潰された日本ILO協会の最後の刊行物というわけです。

中身は、中村正さんが同協会の今は亡き月刊誌『世界の労働』に連載したものに大幅に加筆修正したもので、第Ⅰ部が「ILOの歴史と機構」、第Ⅱ部が「ILO国際基準」です。まあ、一般向けの簡単な解説として、初心者にとってはとての便利な本だと思います。

しかし、関係者にとっては、中村さんの国際労働行政を綴ったやや長めのあとがきが興味深いでしょう。

>・・・しかし、2011年3月、『世界の労働』最終号で背景・経緯を述べたように、ILO協会は公益法人に対する一般的批判の強まる中で、財政的支援を絶たれ、自主的収入努力の道も否定されて、残念・無念2011年4月30日を以て60年の歴史を閉じることになってしまった。新しいILO協会の基石にと思った本書は、消え去ったILO協会の遺跡、そして私の社会人人生の遺言となってしまった

この本は中村さんと日本ILO協会にとっては遺言になってしまったわけですが、それが日本における国際労働基準の断末魔となることのないよう、労働関係者にとっては責任は重大だと思います。

ちなみに、事業仕分けで仕分けられるという経験をした人々が共通に抱いている、民主党政権こそが小泉政権時代と並ぶネオリベ全開政権だったという客観的な認識は、肝心のその後継者の皆さんやその支持者の方々にはこれっぽっちも共有されていないようで、一貫して自民党のネオリベと戦ってきたみたいな自己欺瞞を本気で信じているらしい姿が、私からするとそのことが不思議でならないのですが。

というような話が、ちょっと先(数か月後)にそういう界隈のメディアに面白い形で載ると思いますので乞うご期待。

 

 

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コメント

> 小泉政権時代と並ぶネオリベ全開政権
> 自民党のネオリベと戦ってきたみたいな自己欺瞞

そういう自己欺瞞が成立するのは、彼らは決してネオリベではなくて、

 ネオリベ(及び、その他)のチェリー・ピッキング

だから(こそ、ダメ?)なんでしょう。中国さんみたいなものですよ。

確かに

戦略ということなのかもしれませんが、左派の人たちの歴史と記憶の書き換えは看過できないものがありますね。さらに言えば、2012年に沸騰した生活保護バッシングも、自民党が主導したものとは言え、民主党政権にも相当の責任があります。当時の民主党は「徹底的な税金の無駄遣いの削減」を訴えていたので、全国民が「税金の無駄遣い監視委員」のような雰囲気になっていました。その矛先が、まさに「税金で食べている」生活保護の受給者に向かうことは理の必然で、時間の問題だったと言えるでしょう。民主党も当初は不正受給叩きに加勢していたことを記憶しています。当時、テレビに出演しては孤立無援の空気の中で抗っていた湯浅誠さんが、その後に「闘う」ことをやめてしまったのはよく理解できます。生活保護バッシングが減ったのは、税金の無駄遣いなどを全く重視しなくなり、経済成長による税収増を掲げるようになった安倍政権になってからなのですが、そうした認識は左派の人たち(自分もいちおう左翼ではありますが)には残念ながらないようです。

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