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« 『ジョブ型雇用社会とは何か』短評続き | トップページ | 日本ILO協会を潰したのも民主党政権 »

2021年9月25日 (土)

連合の次期会長候補にJAM芳野氏浮上 初の女性会長の可能性@朝日

既にいくつかのメディアが報じていますが、

https://www.asahi.com/articles/ASP9T02QVP9SULFA034.html

Yoshino 労働組合を束ねる中央組織、連合の次期会長に、芳野友子副会長(55)が昇格する案が浮上した。週明けにも会長候補を決める連合内部の委員会にはかられる。芳野氏に決まれば、連合初の女性会長となる。・・・

締め切りになってもだれも手を上げないから、見合いに見合ったあげく、だれも想定していなかった人が瓢箪から駒で押し出されて出てきたという経緯なんでしょうが、結果的には怪我の功名というか、大変いい選択肢になったように思われます。経済界と並んで「おじさん」族の集まりという印象の強い労働界のトップに、こういう現場の働く女性の代表が就くのは、素直に評価すべきことでしょう。というか、正式にはまだ未定で、「浮上」という段階なんでしょうけど。

完全なダークホースだったこともあり、彼女についての情報は限られていますが、今から10年以上前にJUKI労組の副委員長として、埼玉大学の連合寄付講座で喋った記録が、その人となりをよく伝えていると思います。

https://www.rengo-ilec.or.jp/seminar/saitama/2008/youroku05.html

(2)新入社員時代
 企業に入りますと、まず、新入社員教育が始まります。女性は、電話の取り方や名刺交換、お茶の出し方などの接遇教育が中心でした。一方男性は、製造現場に入って、組立や溶接などを一通り経験していきました。現場実習が終わると、今度は企画部門に行ったり、全国の営業所を回って上司と一緒に縫製工場に行ったりしていました。要するに男性は、実際の仕事に根ざしたことを教育課程の中でやっていくわけです。
 このように、男女で研修カリキュラムが全く違う中でのスタートでした。しかし、私はその当時は、そのことに何の疑問も抱かず、むしろお茶汲みやコピー取りといったサポート的なことは、女性の役割だと思っていました・・・・

(5)職場での男女差に対する疑問
 ある時、同期の女性が相談に来ました。当時、残業規制があり、既婚男性と独身女性とで対応に違いがありました。この対応の違いに疑問を持った女性組合員が相談にきたのです。
 それを聞いて、私もそれは納得がいかないことだと思い、当時の書記長にその意見をあげました。すると書記長は、「A係長は妻子を養っていて生活が大変だから、それは当然ではないか。」と言うのです。私は、同じように残業をしていながら、それぞれの個人的な事情で勝手に判断がされるのは、やはりおかしいと思いました。しかし、私がおかしいと思ったことが、当時の男性役員には男女異なる扱いについて、全然響いていなかったわけです・・・・

 

510fduhbcl_20210925094501 まさに『働く女子の運命』のただなかを生き抜いてきた方というわけです。

 

 

 

 

 

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コメント

今は、

「一般職」は、電話の取り方や名刺交換、お茶の出し方などの接遇教育が中心でした。一方「総合職」は、製造現場に入って、組立や溶接などを一通り経験していきました。現場実習が終わると、今度は企画部門に行ったり、全国の営業所を回って上司と一緒に縫製工場に行ったりしていました。

でしょうから、差別ではないんだよな。差別ではないんだけど、…。一方、今は、

それぞれの個人的な事情で(勝手に?)判断がされる

という男女差について、むしろ、男性側から不満が出るようになってますね。ただ、ここまではいずれにしても、正社員間の話ではあります。

少し前に、小さな組合出身の別の方が連合の会長に立候補を検討しているという新聞記事があったような気がしますが、その方は取りやめたのでしょうか?

毎日新聞のこの記事ですね

https://mainichi.jp/articles/20210920/k00/00m/010/004000c

日本労働組合総連合会(連合)の新会長を決める選挙に、全国コミュニティ・ユニオン連合会(全国ユニオン)の鈴木剛会長(52)が立候補を検討していることが19日、明らかになった。700万人が加盟する連合で、組合員数の少ない中小産別から委員長が選出されれば極めて異例。2年に1度の役員改選に向けた調整が難航し、10月6日の定期大会を前に候補が固まらない事態となっていた。

 全国ユニオンは非正規労働者らが個人加盟する労働組合で構成され、約3000人が加盟。連合傘下では小所帯とされる。3期6年の任期を間もなく終える神津里季生氏を含め、過去の会長はいずれも影響力や規模が大きい産別の出身者ばかりだった。関係者によると、鈴木氏は「非正規・中小の労働運動に力を尽くしたい」と述べ、出馬に意欲を示しているという。

まあ、3000人の小組織の実際に現場で活動しているリーダーが連合の会長になる可能性はほとんどなかったので、「さっさと決めないと俺が出るぞ!」というメッセージだったのでしょうけど。

濱口さんの考えておられる通り、これは牽制の意味合いが強かったと考えられます。そもそも問題なのは鈴木さんは全国ユニオンの会長ではありますが、東京管理職ユニオンの委員長として組合活動の最前線で活動いておられるお方だということです。その人がいきなり組合から抜けてもしも連合の会長になってしまったらあとに残された組織のほうがどうにもならなくなってしまうでしょう。小規模なコミュニティユニオンならではの人材不足という悩みも実は重要な問題となっているとは思います。

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