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2021年7月23日 (金)

香港言語療法士労組の絵本

朝日の記事によると、香港の言語療法士労組の絵本が弾圧されたそうです。

https://www.asahi.com/articles/ASP7Q7GW4P7QUHBI01X.html(香港、絵本発行で5人逮捕 「子供に反政府的な意識」)

Hongkong01 香港警察は22日、香港政府の対応を風刺して子供を扇動する絵本を発行したとして、発行団体の男女5人を刑事罪行条例違反の疑いで逮捕した。警察幹部は会見で「絵本が対象にする4~7歳は道徳心を養う重要な年齢で、政府に批判的な意識が植え付けられる」と摘発理由を語った。
 逮捕されたのは、言語障害などがある子供に訓練や指導を行う「香港言語治療師総工会」の主席や副主席ら25~28歳の男女。同会は民主派支持を鮮明にしており、政府を風刺する絵本などの読書会を開いていた。
 問題となった絵本は3冊。「羊村十二勇士」という絵本では、平和に暮らしていた羊の村の12匹が、悪役のオオカミの支配から村を守ろうと団結する。12匹はオオカミが羊を殺すことを決めたことを察知して船に乗って逃亡を図るが、動きを監視していたオオカミに海上で捕まって投獄されてしまう。村に残された羊たちが仲間の12匹を支援する内容だ。 

「総工会」とは中国語で労働組合のことです。とはいえ、中華人民共和国の総工会とは御用組合ですらなく共産党の下部組織に過ぎませんが、台湾や香港の総工会はITUCにも加盟しているまともな労働組合です。そういうまともな労働組合の子供向け絵本ですら我慢できないのは、もちろん「人権を守るためには、まず国権を守らなければならない。その点で、国権は人権に優越する」という理屈なんでしょう。まことにもっともでありますなあ。そういうことを言う人には、最低限の知的誠実性を担保するために、ぜひともこの日本の国でもネトウヨと声をそろえて大きな声で「国権は人権に優越する」と叫んでいただきたいものです。

さて、こういう記事を見るとその原典に当たりたくなります。探してみるとこの労組のサイトがありました。

https://www.guhkst.org/(香港言語治療師總工會)

34ab4a_1026635f83bf4f34b8793eec054fb3e7_ 今回摘発された「羊村十二勇士」の前に、労組の活動そのものを絵本にした「羊村清道夫」というのもあるようです。表紙にでかでかと「罷工救羊」とありますな。

https://www.guhkst.org/?lightbox=dataItem-kmm0rn34

 大灰狼喺羊村嘅圍欄度開咗一個窿,自此每日都有好多隻狼由狼村入去羊村。 狼成日都亂拋垃圾,搞到羊村越嚟越污糟,危害到羊咩咩嘅健康。 羊小清同其他清道夫唯有透過罷工,期望可以令大灰狼改變心意,閂返個圍欄, 佢哋會唔會成功呢? 文:香港言語治療師總工會 圖:熱奶茶

 

 

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コメント

  せっかく中国関係の記事が出てきたのでここで宣伝をしておきます。
  陳独秀(中国共産党結成時の最高指導者。第一次国共合作破綻の責任を取らされて失脚後、トロツキー派となり、除名。香港で生き残っていたトロツキストの思想的源流になりますね)が今日の中国共産党を見たら、「国民党の奴らに共産党は完全に乗っ取られたな」とでも言うことになるのでしょうか。
  香港の自主的労働運動にせよ、中国本土のマルクス主義学生運動にせよ、「青年よ、投獄されることを恐れるな」と激励してくれたことは100%間違いなし、だと思いますが。

  平凡社の東洋文庫で三巻本の「陳独秀文集」が出版されているほか、佐藤公彦「陳独秀 その思想と生涯」(集広舎)ではその不屈の革命家ぶりが描かれているので(現在の中国共産党の支持者はともかくとして、それ以外の)皆様はぜひご一読のほどをよろしくお願いします。


 

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