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2021年7月 2日 (金)

賃上げ与党に減税野党という構図でいいのかね?日経版

先日、「賃上げ与党に減税野党という構図でいいのかね?」というエントリを書いたところですが、

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2021/06/post-cc06c4.html

本ブログでも何回も取り上げてきたし、最近は論壇でも頻繁に論じられるように、欧米の左派が労働や貧困といったソーシャルイッシューから人種や性別、LGBTといったアイデンティティポリティクスに傾斜し、その結果右派ポピュリズムの興隆を招いたというのは、日本でも似たような状況が展開してきたのは事実。で、そこんところに着目して「リベサヨ」というペジョラティブな用語を使う向きもある。というか、私自身も時に使ったりもする。ただまあ、いまでは偉大なピケティの作り出した「バラモン左翼」という用語法が普遍的になりつつあるようだが。

でも、そういう先進国共通の「リベサヨ」現象とはかなり異なる、それよりもだいぶ前から私が、日本の「りべらる」と自称する左派の傾向として指摘してきた「リベサヨ」現象は、そういう90度に直交する軸の話ではなくて、むしろ欧米であれば端的に右派の主張である減税を、それこそが左派の命であると思い込むかのごとく熱烈に主張する奇妙な傾向のことだ。

このままいくと、賃上げ与党対減税野党という奇妙きてれつな構図になっていくんだけど、それでいいのかね。ま、いいんだろうね。こういう長い歴史があるわけだし。

ほぼ同じ問題意識なんだろうなという記事が、こともあろうに日経新聞に出ています。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA25F8P0V20C21A6000000/(「保守・リベラル」混在 与野党の経済政策のなぜ)

加藤淳子さんの台詞ですが、

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO73492800S1A700C2EAC000/

Kato 欧州の右派と左派、米国は保守とリベラルというように、政党の政策は一直線の位置で区別されることが多い。「大きな政府」が左派やリベラルで「小さな政府」が右派、保守となる。

日本は1993年までこうした構図が成り立たなかった。長期保守政権の自民党が増税し、野党は批判した。課税を増やし公共支出をズークズルか否かは政策対立軸にならなかった。・・・

立憲民主党は時限的な消費税減税を唱える。支出による再分配が可能であれば、それは中道左派としてはあり得ない政策になる。旧民主党以前の野党の姿に戻れば、政権は遠のくばかりとなる。

世界における日本の立ち位置を見定め、内向きにならずに政策を考えることが今、日本のすべての政党に求められている。

この絵で描かれているねじれはまさに「賃上げ与党に減税野党という構図でいいのかね?」とういうことでしょう。

Iiii

井手英策さんを呼んでAll for Allとか言ってたのはもしかして百万年前のことだったかしら。

(追記)

https://twitter.com/bot_jinno/status/1412882431263354893

Orekwlb1_400x400 租税は国民を不幸にする邪悪な存在だという呪いから、そろそろ日本国民も解き放たれたほうがよい。

呪われ続けている人がまだまだいっぱいいるようです。

 

 

 

 

 

 

 

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コメント

クスクス…(笑)

右だの左だのって生活者に関係ないのです。

擬制代表制の帰結としていずこ(お仲間)の受けがよいかを競っているだけではないですか?

当然の帰結と思われます。

あえて乗りました(^0^)・・・デジャブな感覚がありますが。

>井手英策さんを呼んでAll for Allとか言ってたのはもしかして百万年前のことだったかしら。

立憲民主党は井手英策さんを呼んだ人たちが作った政党に入れてもらえなかった人たちが作った政党だと思います。

>立憲民主党は井手英策さんを呼んだ人たちが作った政党に入れてもらえなかった人たちが作った政党

もし、井手英策さんを呼んだのは前原誠司の一派であって、俺たちはそんな考え方には反対だった、と現在立憲民主党にいっている人々が思っているのであれば、そういう政治勢力にいかなる存在意義もないと思います。さっさと滅びればよい。

個人的には、井手さんは政治家の真贋の見極めの能力がかなり乏しい人だとは思いますが。


日本人にとって租税とは、お上が豊作だろうが不作だろうが、有無を言わさず取り立てていく年貢のことでありますから、井出先生・神野先生のような学者先生がいかに立派なことをおっしゃろうとも、少なければ少ない方がよい、というのは太陽が西から出て東に沈むことがないのと同じく、全く自明のことであります.。

>俺たちはそんな考え方には反対

そんなこと一言も言ってねー
立憲初期メンバーはほぼ100%属人的な理由だけで希望の党()から排除され弾圧されたうえに、
「オールフォーオール」といいつつ「消費税凍結してベーシックインカム導入」などとカルト的な政策を主張する党を井手は当初は擁護し容認したんだよ。

しかも消費税凍結かとベーシックインカムとかいう「低負担・超大きな政府」という実現不可能なおかしい政策を掲げる党を容認した井手が、100%属人的理由だけで枝野さんに難癖つけて貶めていた。

我々の団体も希望騒動で多大な損害を受け、今も傷はいえていない。
前何とか議員との「お友達ブレーン」の井手は、枝野さんら立憲議員や我々支持団体に一言の謝罪もなく、反省もなく今も政治活動に学問を利用している。

前原騒動の「総括」なしに「オールフォーオール」を唱える資格はない!


>そういう政治勢力にいかなる存在意義もないと思います。さっさと滅びればよい。

増税に反対というだけで「滅びればいい」というのは、極端ではないですか?
ソ連や中世の絶対王政と何が違うんだよ。

>もし、井手栄策さんを呼んだのは前原誠司の一派であって、俺たちはそんな考え方には反対だった、と現在立憲民主党にいっている人々が思っているのであれば、そういう政治勢力にいかなる存在意義もないと思います。さっさと滅びればよい。

教えて頂きたいのですが、hamachan先生が立憲民主党に対してこのように評価されるのは、
A) 今後は財政支出の増加が予想されるにもかかわらず減税を主張しているから
B) 過去に自分たちが所属していた政党の主張に反する主張をしているから
のいずれでしょうか?
政権与党である自由民主党は、それまでの公約であった消費税増税の延期を争点に衆議院を解散し総選挙で勝って政権を維持した事があります。
先日の都議選で自由民主党は減税を公約しています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/93e8dbbd9e2314aadf1a9ccf1808ca24c603491b
個人都民税20%減税 自民が都議選公約に
また井手英策さんを呼んだ人たち(前原誠司の一派)が作った政党の後継政党である国民民主党(前原誠司氏も所属しています)は、最近は(All for All ではなく)再度の一律10万円給付や消費税減税を提唱しています。
https://www.dpfp.or.jp/emergency_economic_measures
  国民民主党追加経済対策 財政支出100兆円で国民の命と生活を守る
hamachan先生は、これらの政治勢力に対しても
  いかなる存在意義もないと思います。さっさと滅びればよい。 
とお考えでしょうか?


>個人的には、井手さんは政治家の真贋の見極めの能力がかなり乏しい人だとは思いますが。

私は、井手さんが呼ばれた時点よりも経済格差が拡大しているので、(All for All という経済的弱者に対する増税を支持する)真の政治家は与野党を問わず当時よりもっと少なくなっていると思います。

>Alberichさん

ほんとうにその通りですね!
「消費税減税かつ大きな分配や財政を主張する低負担・高福祉論者」という意味では、『国民民主党・共産党・社民党・れいわ新選組・維新(ここもベーシックインカムや消費税減税や財政拡大を主張)・アベ時代の自民党』のほうが立憲よりいっそう過激です。

ツイッターを覗くと、それらの政党の信者から枝野立憲が緊縮派呼ばわりされているのを目にすることができます。

この濱口という人が、枝野立憲をなぜ不公平に批判するのか理解できない。
Alberichさんが言うように、低負担高福祉だから・旧所属政党とは正反対の主張だから、という2点において枝野立憲が「贋の政治家」であるとするなら、まず最も批判に値するのは100兆円バラマキの前原一派井手一派の国民民主党であるし、アベ自民・維新・れいわ・共産・社民・N国も立憲よりもいっそう批判されるべきだ(スガ自民はまだ財政責任派に近いが)。

結局、濱口さんは属人的理由で旧民主党リベラル派を批判しているのだと思うし、このブログも非経済面では集団主義的ウヨク思想に共感を隠さない記事が多いので、そういうことなんでしょう。

確かに、アベ自民が消費税ニクシーで消費税増税否定を政争の具、のみならず総選挙の具にしたことはブログでは一切批判されていないですよね。

にもかかわらず、つい最近まで明示的に消費税減税を主張していなかった、どちらかと言えば消費税に親和的と言われている枝野さんを「無責任な減税派で経済ウヨク」的な扱いで断罪するのは、きわめて不公平なダブスタだと言われてもしかたがない。

なんか井手氏の著作どころか濱口先生のブログ記事すらちゃんと読んでいないと思しき酷いコメントが多いですね。公開するコメントはもう少し選別した方がいいと思います。

おっしゃることはよくわかります。本ブログを開設してから16年近く、その間見当はずれのコメントや悪質なコメントも山のように経験してきましたが、その間、原則として個人に対する悪罵を含むものでない限り、その中身自体がいかにトンデモであっても、一応特に選別することなく公開するというやり方をしております。

通常状態で平均1日1000~2000件の訪問のある当ブログにおいては、まともなコメントとそうではないコメントの区別をきちんとできる読者が大部分であると考えておりますので、このやり方にご理解をいただければと存じます。

さすがに峰崎直樹さんは、この事態に頭を悩ませておられます。

http://hokkaido-roufukukyo.net/report/?p=2075

・・・一番の疑問は、リベラルな政党と自認している立憲民主党の政策ポジションであり、少なくとも総選挙での選挙協力のための時限的な「減税」を打ち出していることは誠にナンセンスであり、格差の解消を進めていくためには、むしろ増税を進めて再分配政策としての社会保障や教育の充実を進めていく必要がある。労働政策研修研究機構の浜口桂一郎氏は自身のブログの中で『賃上げ与党に減税野党』という構図になっていることのおかしさを指摘されているが、けだしその通りであろう。そういうおかしさに対する党内の反応が見られないのが、この党の異常さなのかもしれない。

峰崎さんは「もう一度「All For All」という言葉を思い出すべき時ではないか」といわれますが、それを思いだすこともないような政治家ばかりが残ってしまったということかもしれません。

立憲民主党が消費税減税を主張させられたのは国民民主党(「民社党」の後継政党、「連合(旧同盟)」の子分)らによる圧力のせいなんですが、こいつは意地でもそこは批判しないつもりか。
旧同盟の出先機関の国民民主党の消費税減税主張を、あくまで立憲のせいにするつもりか。
こいつ、どっから金出てるんだろ。

ところで民社党は「虐殺、暗殺、焚書を行ったチリのピノチェト政権」を賞賛していた。
その虐殺擁護団体・民社党を、濱口は「まともな政党」と言っている。ふざけるな!

すいません。
興奮のあまり言葉が汚くなりました。
ご迷惑をおかけしますが先の投稿は撤回いたします。

立憲が消費税減税論を不当に言わされているのは、小選挙区制での選挙協力のために「尻尾が犬を振り回す」状態に置かれているからです。

振り回し側の尻尾に人脈や思想で近いブログ主や峰崎直樹氏は自分で国民民主や連合や社民党らを批判せずに、それらの政党・団体の所業を立憲に擦り付けている。これはフェアじゃない。


>井手英策慶応大学教授の提起した「オールフォアオール(すべてはみんなのために、みんなはすべてのために)」を立憲民主党は思い起こすべき時ではないだろうか。

違いますね、井手さんが組した前原さんと希望の党が掲げたのは、「オールフォアオール」ではなく、「消費税凍結」と「AIでBI(苦笑)」ではないですか?
ま、これもどうせ歴史修正されて立憲のせいになるんだろうけど呆

というか、この記事や引用元の峰崎さんとか日経記事とか、「アメリカのリベラル(欧州の左翼)は正統!立憲の和式リベラル・和式左翼はクソ!」というなら、消費税やそれに類する大衆課税をやって分配を増やすと言っている欧米リベラル・左翼を屏風から出してくれませんかね…


アメリカ(欧州)のリベ・左翼は(富裕層・企業を)増税して配れと言っている、だから和式リベ・左翼も(消費税を)増税しろと言わないのはおかしい!ってことだぞ、濱口・峯崎・日経の言い分は。どう見ても論理破綻してるだろ。

これ、大衆が無知であることに乗じた出羽守論なんだけど、いまだにそういう手法なのかと呆れる。

リベラルやバラモンじゃない(正統な!)欧米左翼、コービンだのサンダースだのポデモスだのシリザだのメランションだのあまりにおかしい人たちで草も生えない状態なんですが、これでも欧米ガー言いますか??

やはり、この記事(濱口氏のも、引用元の日経や峰崎コラムも)は酷い。

”法人税や富裕層の金融課税を増税して大きな政府をやる”というアメリカ民主党と、
”消費税減税をやる”という立憲民主党を出して、

「ほら、アメリカリベラルは増税で分配だろ。日本リベラルは減税だから捻じれてて間違っている」みたいなの、財界紙の日経は百歩譲って印象操作しても許されるとしても、これを研究者がやっていいんですか?
かなり不誠実で牽強付会だと思いますよ。私は怒っています。

税金の種類を意図的に無視して「政府の大小で綺麗に直線的に左右が分かれる」という理解なら、アメリカどころか欧州の政党の理解もおかしくなる。だからリベラル=右翼と言ってしまう。

濱口氏の比較方法では税金の種類が完全に無視されているので、「消費税減税も法人税減税も等しく右翼」となろうが、欧州で「消費税減税イコール右翼」という言論は聞いたことがない。右翼にも左翼にも消費税減税はあり得るが、間接税否定的なのは左翼。対して法人税減税はだいたい右翼。

ま、欧州で働いてたとのことなので、たぶん意図的なミスリードなんだろう。

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