『労働調査』5月号で書評
労働調査協議会の『労働調査』5月号に、小熊信さんが『働き方改革の世界史』の書評を書かれています。
https://www.rochokyo.gr.jp/articles/br2105.pdf
本書で取り上げた原典について丁寧に紹介していただいたうえで、こう述べられています。
・・・本書は、時間、空間を超え、労使関係のあり方を原典に依拠しながら紹介している。原典の著者も、研究者、組合活動家、運動家、司祭など多様である。原典の多くは、当時の労使関係の理解(である論)にとどまらず、理想とするあり方(べき論)にも踏み込んでいる。それゆえ、本書のタイトルは『働き方改革の世界史』なのだろう。ただ、第二章のタイトルに“奇跡”という文字が含まれていることに象徴的だが、労使関係はそれを取り巻く社会と無関係に形成できるものでもない。それゆえ本書では“挫折”もまた取り上げられている。
現在、コロナ禍が引き金となり、グローバルなレベルで新しい働き方のあり方が模索されている。テレワークの浸透もグローバルなレベルで進んでいる。労使関係における比較社会的な視点はますます重要になっていくだろう。
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