大内伸哉『労働法で企業に革新を』
大内伸哉『労働法で企業に革新を』(商事法務)をお送りいただきました。
https://www.shojihomu.co.jp/publication?publicationId=14805487
「新しい働き方」を実現するために奮闘する人事部員たちのストーリー
働き方改革やDXの導入等、「新しい働き方」をめぐる様々なトピックについてストーリー仕立てで解説。ニューノーマルにおける労務問題や同一労働同一賃金に関する主要な論点についても盛り込んだ、人事労務担当者・法律実務家にとって実用的な一冊。
2015年に出た『労働法で人事に新風を』の続編で、独立した戸川美智香が元の会社の顧問としてやはりいろんな人事問題に絡んでいくという小説仕立ての労働法解説書です。
正直言って、小説としても労働法の解説書としてもやや物足りなさが残るんですが、しかしそこを振り切ってしまうと、本にならないのかもしれませんね。
ちなみに、わざわざ「はしがき」で、「日本酒の取り次ぎ・販売をメインとする会社という設定なのに、イタリアワインのことばかり詳しく紹介しているのはおかしい、といった物語のディテール面での苦情は受け付けませんので、悪しからず」と断っていますが、でもやはり、小説としては日本酒のうんちくを傾けていただきたかったところです。
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