ピケティのバラモン左翼論は3年前から
なんだか今頃になって、またぞろトマ・ピケティのバラモン左翼論がバズっているようですが、この言葉をおそらく初めて紹介したこのエントリは、もう3年以上前になります。
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2018/04/post-83eb.html(バラモン左翼@トマ・ピケティ)
21世紀の資本で日本でも売れっ子になったトマ・ピケティのひと月ほど前の論文のタイトルが「Brahmin Left vs Merchant Right」。「バラモン左翼対商人右翼」ということですが、この「バラモン左翼」というセリフがとても気に入りました。・・・
ふむ。思いついた言葉がすべてで、それがそのままタイトルになったという感じですが、確かに「インテリ左翼」とかいうだけでは伝わらないある種の身分感覚まで醸し出しているあたりが、見事な言葉だなあ、と感じました。
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コメント
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英語で書かれたネット記事を検索すると、今度の大統領選挙等の実質的勝者は、ある意味でバラモン左翼の対極に位置するとも言える、本物の左翼(社会主義者)のバーニー・サンダース上院議員であるといった論調の記事がけっこう目につきます。
こちらの方は大して話題にもなっていないようですが、こんなところにもネットをはじめとする、日本の言論空間のある種の歪みが感じられるような気がしています。
投稿: SATO | 2021年5月 2日 (日) 18時46分