文科省のジョブ型インターンシップって、要は雇用契約を結ぶってことね
昨年来、日経新聞をはじめとする訳の分からない「ジョブ型」の氾濫に頭を悩ませてきた当方とすると、これもそのたぐいなのかなと思ったのですが、
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/109/toushin/1386864_00001.htm(ジョブ型研究インターンシップ(先行的・試行的取組)実施方針(ガイドライン)(案)等について)
「ジョブ型研究インターンシップ推進委員会」(委員長:橋本和仁 国立研究開発法人 物質・材料研究機構理事長)において、「ジョブ型研究インターンシップ(先行的・試行的取組)実施方針(ガイドライン)(案)」等を検討し、以下の内容を了承しました。今後、この内容に基づき、文部科学省においてこれらの策定が行われます。
そのガイドライン(案)というのを見ていくと、もちろんふわふわしたフリル言葉がいっぱいちりばめられていて、その手のジョブ型論かと思わせる雰囲気もあるのですが、畢竟するところ、なにが「ジョブ型」なのかというと、インターンシップだけどちゃんと雇用契約を締結して、企業で研究業務に従事するということのようです。つまり「雇用型」という意味で「ジョブ型」って言っているんですね。これはこれで、ジョブ型の欧米社会であれば極めて自然な用語法ですね。雇用労働者ではないインターンだという名目で、無給薄給でこき使うのとは違うという意味で「ジョブ型」という言葉を使うのは、世界標準的にはきわめてまともです。
« 今年のEU労働政策の予定 | トップページ | ジョブ型の基礎の基礎復習(産経新聞と朝日新聞のインタビュー) »
コメント