フォト
2023年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ

« 宮本太郎『貧困・介護・育児の政治』 | トップページ | 水島治郎・米村千代・小林正弥編『公正社会のビジョン』 »

2021年4月12日 (月)

ガラスの天井、ガラスの床

こういう増田が話題のようですが、

https://anond.hatelabo.jp/20210411175131(男だったら絶対弱者男性だったと思うから女に産まれて良かった)

ガラスの天井とか言うけど、いや、そういうものも世の中にあることは知ってるし、それに阻まれて苦しんでいる友人も見てきたし、まあ、ガラスの天井を割ろうとするみなさんはさ、偉いと思うよ。
偉い偉い。
でも私はガラスの床の上に立っているド底辺女なので、まあ、ガラスを割られると困るわけ。 ・・・

この匿名増田女史の記述がどこまで事実を反映しているのかいないのかは分かりませんが、近現代の女性問題とはまさにこういう構造の構築と脱構築であったという歴史認識が、あれこれコメントしている皆様にきれいにないことにはいささか驚きました。

ここでの文脈とはちょっと違いますが、そもそもおっさんやにいちゃんはドツボにおとしてもいいけれども、かわいそうな「おんなこども」を保護してあげようという「ガラスの床」を一生懸命作ってきたのが近代史であり、それが女性の活躍を阻害する「ガラスの天井」でケシカラン代物だから壊してしまえ、ってのが現代史なのであってみれば、個々のエピソードのあれこれはともかくとして、総体的にはまさに女性の近現代史というのはこういうことだったわけでしょう。

 

 

« 宮本太郎『貧困・介護・育児の政治』 | トップページ | 水島治郎・米村千代・小林正弥編『公正社会のビジョン』 »

コメント

> 女性の活躍を阻害する「ガラスの天井」でケシカラン代物だ

例えば、「ヨーロッパの労働市場」については、

 籠の鳥が「男女共」に一般的

ですから、男と同様に女性も護られるべき存在でなくなってきた、というのは日本に特殊的な歴史なのでしょう。
日本では、労働市場における(性差別には限らない)反差別規制が不充分とも言い換えられるかもしれませんが。

スポーツ競技の在り方が男女差別だ、という見解を最近、少し見聞きするようになったのですが

 統計的な男女の体力差に配慮して、男女別枠で競うのが近代

であり、これからは、

 男女一緒に競うべきだ、というのが未来的志向

かもしれませんね。確かに、ほとんどの(アマチュア?)男子選手は大阪なおみに全く歯が立たないでしょうしね。但し、「依然、配慮すべき」ということであれば

 野球であれば、女子がバッターのときは「4ストライク」でアウト
 「外国人の人数を制限」するための外国人枠のように、男子枠導入

などの(男女を差別する?)新たな措置が必要になる、と思います。

> 統計的な男女の体力差に配慮して、男女別枠で競うのが近代
> 「外国人の人数を制限」するための外国人枠のように、男子枠導入

そう言えば、「男女同数にせよ」という見解が広く見聞されるようになってきましたが、これって、実際には

 男女同数の「男女別の定員」である。つまり、「男女別枠」で競う

ということですから、良し悪しはともかく、女性の活躍ではあるのかもそれませんが、現代から近代に戻っているのでは?

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 宮本太郎『貧困・介護・育児の政治』 | トップページ | 水島治郎・米村千代・小林正弥編『公正社会のビジョン』 »