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2021年3月21日 (日)

櫻井純理編著『どうする日本の労働政策』

556538 櫻井純理編著『どうする日本の労働政策』(ミネルヴァ書房)をお送りいただきました。ありがとうございます。

https://www.minervashobo.co.jp/book/b556538.html

いわゆる正社員ではない「多様な働き方」の広がりは、経済的格差や貧困問題にもつらなる重大な社会的課題となっている。本書は、労働市場の周縁に置かれてきた「非正規」雇用者、女性、若者、外国人、中小企業従業員、フリーランスなどの労働者層に特に焦点を当てる。賃金・労働時間・労使関係などの基本的な政策を捉えたうえで、人々の生活と尊厳の支えとなる「まともな働き方」を展望し、必要な政策を提言する。

「いま社会政策に何ができるか」という3冊シリーズの一巻で、他の2冊は福祉政策と家族政策ということです。

初めの5章が、賃金、労働時間、労使関係といった基本枠組み別、後の10章はもう少し細かいトピック別という編成です。概ねこんなものかなというトピックが並ぶ中で、大変異色なのが本田一成さんの執筆になる第11章です。

第11章 「正社員主義」からの自由――労組「ローキョー」とは
 1 何が問題か/「労働者の宿命」を知ろう
 2 こう考えればいい/労組労供で賃金を引き上げる
 3 ここがポイント/労組労供の真価とは
 4 これから深めていくべきテーマ/自由労働者で行こう

推察するに、本書のこの辺りに本田さんを持ってきた編者の意図は、パート主婦層の問題を書いてもらおうとしたのではないかと推測するのですが、本田さんはあえてここにローキョーをもってきました。ローキョーはローキョーでも、労組労供、労働組合による労働者供給事業という、まあ日本社会全体の中では極めて微細な部分なんですが、ものすごく熱っぽく労組労供を論じています。

実は私自身、12年前の『新しい労働社会』で労組労供に触れたことがありますが、ほかにこのレベルのテキストブックで触れたものはおそらくないのではないかと思われ、大変異色な部分になっています。

あと、本書は編者の意向でしょうが、各章とも

 1 何が問題か
 2 こう考えればいい
 3 ここがポイント
 4 これから深めていくべきテーマ

という枠組みで書かれ、その冒頭にグラフィック・イントロダクションという図解が置かれていますが、これが章によってまさに図解になったり、グラフであったり、ポンチ絵であったり、必ずしも統一されていない感があります。

 

 

 

 

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コメント

労働組合による労働者供給事業となると、新運転や関西生コン支部の事例、つまり組合内部での対立の結果、反執行部派に対してまともに仕事を回さなかったりとか、そのような問題が生じる可能性もあるので本多さんのように評価するのはなかなか難しいですね。そもそも労働組合が民主的であるという前提に問題があるようにも感じます。強い労働組合は必ずしも民主的ではないでしょう。団結維持のためには民主主義よりも組織的強制が優先されるべきであるはず。

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