自分の給料を自分で決めるのは勝手だが、いかなる意味でもジョブ型じゃない
いや別に、自分の給料を自分で決めるんだ、と吹き上がるのは勝手だし、好きなようにすればいいと思うけど、そいつはいかなる意味でもジョブ型じゃない。それをなんと呼ぼうが勝手だが、ジョブ型と呼ぶことだけは許されない。
だって、座る前に椅子に値札が付いているのが、つまりヒトじゃなくてジョブに値段が付いているのがジョブ型なんであって、その点は上澄み層の成果給であろうが下の層の固定価格制だろうが変わらない。
この値段(上層部は査定により変動あり)の椅子に座れるヒトはいますか?と募集して、わたしはできるぞと応募して、その値札付きの椅子に座るのが言葉の正確な意味におけるジョブに就くという意味での就職なんだから、自分の給料は自分で決めるとうそぶく人間は一番お呼びではない。
昨年来のジョブ型商売では、おおむねみんな、いかにジョブ型じゃないものばかりを持ち出してジョブ型ジョブ型と売り込もうとしてきたかしれないけれど、ここまでくるとほとんど冥王星並みだな。
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