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2021年3月25日 (木)

『POSSE』 vol.47

Hyoshi47 『POSSE』 vol.47をお送りいただきました。

http://www.npoposse.jp/magazine/no47.html

サービス経済化が進み、女性・非正規労働者は、その経済構造の主要部分に組み込まれている。コロナであらゆる仕事がストップしている状況でも、小売や物流、医療、福祉などの分野で働く労働者たちは「エッセンシャルワーカー」として社会的注目を集めた。ここで働いている労働者の多くが、女性であり、非正規雇用であった。

他方で、女性・非正規労働者の多くは、休業補償がなされず、「会社を守るために」と解雇・雇い止めされ、感染リスクに晒され続けている。

女性・非正規労働者の多くはコロナの下で「エッセンシャル」な存在だとされながら、相変わらず差別されつづけているのだ。第一特集では、コロナが明らかにした構造的な矛盾を様々な角度から分析し、今後の展望を探る。

第1特集は女性と非正規ですが、第2特集の外国人労働者が実にさまざまな視角から取り上げていて、大変有意義な記事になっています。

◆第一特集「非正規差別と働く女性たち」
コロナで顕在化した日本の女性差別をどう乗り越えるか――市場化される公共サービスとケアワーク、そこでの労働運動の役割 竹信三恵子(ジャーナリスト)×蓑輪明子(名城大学経済学部准教授)×今野晴貴(NPO法人POSSE 代表)
サービス経済化と女性の労働力化の問題点 蓑輪明子(名城大学経済学部准教授)
「女性の働き方・生活へのコロナ影響調査」最終報告①働く女性たちがコロナ禍で直面した多くの困難 青木耕太郎(総合サポートユニオン共同代表)
「女性の働き方・生活へのコロナ影響調査」最終報告②コロナによる生活困窮で追い詰められる女性たち 渡辺寛人(POSSE 事務局長・本誌編集長)
非正規差別の是正に向けた“職務評価”とパート有期法の活用――最高裁5判決を踏まえ、労働組合が取り組むべき課題は? 中村和雄(弁護士)×遠藤公嗣(明治大学教授)
コロナ禍で深刻化する「非正規差別」と闘うユニオン運動 本誌編集部
コロナ禍で変化する「貧困のかたち」と生活保護改革 今岡直之(POSSEスタッフ)

◆第二特集「生きる権利を! コロナ危機下の外国人労働者」
「移動の時代」が終わった先に何があるのか?――欧州・豪州の現状から未来を展望する 大石奈々(メルボルン大学准教授)×岡部みどり(上智大学教授)×五十嵐泰正(筑波大学准教授)
犯罪者にする入管法改正案 指宿昭一(弁護士)
「国産野菜」をつくる技能実習生――新型コロナが可視化した日本農業の構図 荻田航太郎(ブラックバイトユニオン共同代表)
コロナ禍で追い詰められる技能実習生――行政機関が加担する人権侵害の現実 本誌編集部の事例を通じて 本誌編集部
スタバは本当にSDGsを実践しているのか?――技能実習生の人権侵害と取引先企業の責任 本誌編集部
クルド難民の生存権獲得に向けて――相談会とその後の実践から見えた可能性 岩本菜々(POSSE外国人労働サポートセンターボランティア・大学生)
コロナ禍があぶり出した外国人技能実習生の労働問題――帰国もできず、不法滞在に追い込まれる実習生たち 北島あづさ(岐阜一般労働組合執行委員長)
アメリカ「ドリーマー」たちの工房ーー非正規滞在の若者による運動はどのように生存権と教育権を実現してきたか 山本健太朗(POSSEボランティア)

最初の鼎談で、大石さんが語るオーストラリアの「オーペア」労働者の話や、荻田さんの描く農業の実習生の姿、北島さんの語るカンボジア人実習生など、今号の読みどころはこの第2特集の方にあります。

ですが、ここではそのあとに出てくる青木耕太郎さんの真剣に皮肉に満ちた文章を紹介しておきたいと思います。

特別定額給付金は労働者の権利向上につながるか?――「恩恵」を求める運動は「権利」の行使を抑制する 青木耕太郎(総合サポートユニオン共同代表) 

ここで狂言回し役で出てくるのは、再度の10万円給付を求める野党議員。これに対し、「最終的には生活保護がある」と答えた菅首相に対して、蓮舫議員が「あんまりですよ、この答弁。生活保護に陥らせないためにするのが総理の仕事」と批判したことが、いかに危険な批判であるかを一つ一つ解きほぐすように解説していきます。

・・・蓮舫議員らは、特別定額給付金という「恩恵」に拘泥するあまり、生活保護という「権利」の価値を見失ってしまったのだ。・・・

そこから青木さんは、「権利」の不在のゆえに「恩恵」を求めてしまう日本社会の構造を論じていきます。問題の射程からすると、今号の中ではこの文章が一番でしょう。

 

 

 

 

 

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