スウェーデンよりイタリアの方が反フェミニストは少ない
例によってソーシャル・ヨーロッパからですが、ちょっと変化球の記事。
https://www.socialeurope.eu/fewer-italians-than-swedes-hold-anti-feminist-views
Fewer Italians than Swedes hold anti-feminist views
スウェーデンよりイタリアの方が反フェミニストが少ない、って、それがどうしたの?
いや、そりゃ、ヨーロッパでも各国民性に対してステレオタイプがあるわけですよ。
イタリア?
Few would consider Italy—known for its ‘macho’ politics and far-right leaders promoting ‘traditional’ gender roles—as a hotspot for feminist values in Europe.
「マッチョ」政治と伝統的な性別役割を促進する極右の指導者で知られるイタリアが、ヨーロッパにおけるフェミニスト的価値観のホットスポットだなんて考える奴はほとんどいないだろう。
ところがそうでもないみたいで、フェミニズムを男性の周縁化、悪者化のもとだと非難する者の数は一番少ないようだ。
スウェーデン?
Meanwhile, in Sweden—long seen as a bastion of progressive gender-equality politics—more people (41 per cent) than anywhere else surveyed said they at least somewhat agreed with the statement: ‘It is feminism’s fault that some men feel at the margins of society and demonised.’
進歩的なジェンダー平等政治の要塞と長くみなされてきたスウェーデンだが、他のどの欧州諸国よりも男性の周縁化、悪者化の元凶をフェミニズムだという意見に賛成する者が多いらしい。
各国の数字はこのグラフの通りなんですが、
« 解雇の金銭救済制度はなぜねじれにねじれるのか?@『労基旬報』2021年2月25日号 | トップページ | 「織田信長に学ぶ、ジョブ型雇用の成功の条件」か・・・ »
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« 解雇の金銭救済制度はなぜねじれにねじれるのか?@『労基旬報』2021年2月25日号 | トップページ | 「織田信長に学ぶ、ジョブ型雇用の成功の条件」か・・・ »
冷静に考えると、男性だということだけで、ある種の高下駄をはかせてもらっている人が減少すればするほど、(別にどなたとは申しませんが)高下駄の効能のみによって評価されていた人は周縁化(場合によっては、へそを曲げて悪者化)せざるを得ないわけで、論理的には当然の結論であるとも考えられますね。
つまり、スウェーデンには最早、高下駄は存在していないが、イタリアにはまだ多くの高下駄が残存しているので、フェミニズムなるものを脅威に感じる男性も未だ多くない、ということではないでしょうか。
投稿: SATO | 2021年2月19日 (金) 18時43分
もちろん、そこまで酷いことはない(程度は全く異なる)のでしょうけど、
北朝鮮(及び、かつてのその評価)に近いものがあるのかもしれませんね。
投稿: 皮肉屋氏 | 2021年2月20日 (土) 17時23分