和田肇編著『コロナ禍に立ち向かう働き方と法』
和田肇編著『コロナ禍に立ち向かう働き方と法』(日本評論社)をお送りいただきました。ありがとうございます。
https://www.nippyo.co.jp/shop/book/8446.html
目次は下にあるとおりですが、和田さんのはしがきによると、本書の構想は、
・・・しかし、多くの方から、学者はなにをしているのかというお叱りの声が聞こえてきた。多くの本が出されたが、概して社会科学者の対応は鈍かった。こうした危機に対して、何らかの展望を示すことができないと、雇用問題に深く関わっている私たちの存在意義は薄れてしまいかねない。・・・
というところから始まったようです。
まさに私もそう感じていましたし、その意味では労働研究機関としてのJILPTの対応は素早かったと思います。
本書のカバーする雇用調整助成金や休業給付金、テレワーク、非正規雇用やフリーランスのセーフティネットの問題は、昨夏に東京労働大学で講義し、昨年末に刊行した『新型コロナウイルスと労働政策の未来』ともかなり重なります。拙著と比べながら読んでいただくのも一興かもしれません。
はしがき
序章……和田 肇
第1章 コロナ禍と雇用の現場 ……浅野文秀(名古屋ふれあいユニオン副委員長)・小島周一(弁護士)
コラム 営業「自粛」と憲法……愛敬浩二(早稲田大学教授)
第2章 解雇、雇止め、派遣切りと労働法 ……塩見卓也(弁護士)
第3章 休業手当、雇用調整助成金、休業給付金……和田 肇
資料 社会保険労務士に聞く
補論 ドイツの操業短縮手当
第4章 テレワークの意義と可能性……山川和義(広島大学教授)
補論 テレワークの国際比較……和田 肇
第5章 非正規雇用のセーフティネット……上田真理(東洋大学教授)
第6章 フリーランスのセーフティネット……和田 肇
コラム 街にあふれる「ウーバーイーツ」と労働法……川上資人(弁護士)
第7章 コロナ禍とジェンダー……浅倉むつ子(早稲田大学名誉教授)
第8章 韓国における「幸福国家」への展望……緒方桂子(南山大学教授)
第9章 ポスト・コロナの「新しい常態」と働き方、働かせ方……和田 肇
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