山下ゆさんの『働き方改革の世界史』評
ネット上でもっとも有名な書評家の一人である山下ゆさんが、『働き方改革の世界史』を書評していただいています。
http://blog.livedoor.jp/yamasitayu/archives/52288270.html
本書の内容を大変丁寧に、一章ずつ順を追って解説していただいているのですが、こちらの意図を見事に汲んでいただいているのがうれしいです。
・・・ただ、本書の中盤以降はそういった「勉強」を超えた面白さがあります。アメリカやイギリスで「経営」と「労働」を峻別したがゆえに「経営」がコントロールを失っていくさまや、「日本的雇用」を思い起こさせる一部のアメリカ企業の存在は、「権力」といったものを考える上でも非常に興味深いものです。また、最後にとり上げられている藤林敬三の日本の労使関係についての洞察にも、運動論・組織論的な面白さがあります。労働問題に興味がある人だけでなく、組織や運動や権力の問題(つまり政治か)に興味がある人が読んでも得るものが多い内容だと思います。・・・
最後の言葉がこれなのは、やはり海老原さんの感想と通じるものがあるのでしょうね。
・・・そして、政治や経営に単純な正解がないように、労働組合のあり方にもまた単純な正解がないということを教えてくれる本でもありますね。
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