フォト
2020年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
無料ブログはココログ

« 「卒業後3年以内は新卒扱いで」は10年前の日本学術会議の提言だった | トップページ | 田中萬年『奇妙な日本語「教育を受ける権利」』 »

2020年10月28日 (水)

佐藤博樹・松浦民恵・高見具広『働き方改革の基本』

9784502365911_430 佐藤博樹・松浦民恵・高見具広『シリーズ ダイバーシティ経営/働き方改革の基本』(中央経済社)をお送りいただきました。ありがとうございます。

https://www.biz-book.jp/Books/detail/978-4-502-36591-1

 長時間労働の解消のみが働き方改革の目的ではない。社員ひとり一人が高い時間意識を持った働き方へ転換することと管理職の職場マネジメントの改革を進めるための方策を示す。

『女性のキャリア支援』『管理職の役割』ときたこのシリーズの3冊目です。

今回の本の読みどころの一つは、「長時間労働の解消のみが働き方改革の目的ではない」というときに、長時間労働だけじゃない労働時間の問題を提示する高見さんの第2章「ワークライフバランスに関わる労働時間の多様な側面」でしょう。労働時間が短くても、それが夜間にかかっていると、やはりワークライフバランスに影響します。この「就業時間帯」の問題(英語では「unsocial time」といいます)は、日本では深夜業の割増という形でしか対応されていませんが、もっと関心を持たれていいテーマです。

さらに、ややもすれば長時間労働の源泉と批判されがちな柔軟な労働時間配分、仕事の裁量性の問題も、きちんとした議論の仕分けが必要なところです。これは特に最近、テレワークをめぐって裁量性の問題がクローズアップされてきているだけに、長時間労働を抑制するためという名目で過度に労働時間管理を厳格にすることのマイナスと、さはさりながら裁量性があるゆえについつい長時間労働になってしまう傾向をどうするかという、両面をにらんだ思考が必要なところでしょう。

そのテレワークについては第5章で佐藤さんが論じていますが、2018年ガイドラインが中抜け時間を時間単位の年休で処理するというような考え方に立っていることをどう考えるべきかなど、議論すべき点はまだまだあるように思えます。

 

« 「卒業後3年以内は新卒扱いで」は10年前の日本学術会議の提言だった | トップページ | 田中萬年『奇妙な日本語「教育を受ける権利」』 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 「卒業後3年以内は新卒扱いで」は10年前の日本学術会議の提言だった | トップページ | 田中萬年『奇妙な日本語「教育を受ける権利」』 »