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2020年9月28日 (月)

竹信三恵子,戒能民江,瀬山紀子編『官製ワーキングプアの女性たち』

527893 竹信三恵子,戒能民江,瀬山紀子編『官製ワーキングプアの女性たち』(岩波ブックレット)をお送りいただきました。

https://www.iwanami.co.jp/book/b527893.html

 児童虐待やDVや年金の相談・支援、図書館司書、保育士、学校給食調理員、女性関連施設の職員、非常勤教員等々、待遇は劣悪なまま、体よく「やりがい搾取」される女性非正規公務員たち。私たちの暮らしを直接支える人たちの生活がこのまま脅かされていていいのか? 現場からの切実な声を届け、いま何が必要なのかを考える。

非正規公務員の問題は、本書にも寄稿している上林陽治さんをはじめ、既にいろいろと論じられていますが、それがジェンダー問題でもあることを本書は強く訴えてきます。

 はじめに……………竹信三恵子
I 婦人相談員の現状と「非正規公務員」問題……………戒能民江
II 公務の間接差別の状況と会計年度任用職員制度の問題点……………上林陽治
III 現場から見た女性非正規問題――女性関連施設・直接雇用の経験から……………瀬山紀子
IV ハローワークのカウンターの内側から――現場で起きていること・雇止め問題と住民への影響……………山岸 薫
V 公共図書館司書の悲痛な叫び……………渡辺百合子
VI 「女性職種」が活躍できない社会――「公務の空洞化」を防ぐために……………竹信三恵子
おわりに……………瀬山紀子

ただ、なぜこんなことになってしまったのかということを、歴史的に解きほぐすならば、これこそ終戦直後に純粋ジョブ型で設計されたはずの公務員制度が、その実全く正反対の完全メンバーシップ型でもって運用されてきてしまい、正規公務員は何でもやることが大前提になれはなるほど、本書に取り上げられるような専門職の公務員は、それしかやらないがゆえに非正規化の道をたどってきた/たどらされてきた、という歴史的経緯があるのであってみれば、その根は思われているよりももっと深いのです。

最後の章のタイトルは「「女性職種」が活躍できない社会」ですが、いや女性職種も男性職種も、そもそも「職種」なんぞにこだわるような者は主流化できない仕組みだからこそ、そうなっているわけです。いやもしかしたら、竹信さんは、何でもやる総合職型を「男性職種」と呼んでいるのかもしれませんが。

 

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コメント

日本が他国に比べ、女性が不利な面も、むしろ、有利な面も両方ともある、と思いますが、
「極端に不利な側面」として、こういう事情があることが、他国に比べて、総合的にみると
不利であることの「主な原因」ですね。女性蔑視などという偏見の問題じゃないですよね。

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