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2020年9月28日 (月)

ジョブ型は解雇自由だと、批判したい人が宣伝してしまっている件について

東京新聞の今日の記事ですが、

https://www.tokyo-np.co.jp/article/58183(コロナで雇用も脱日本型 欧米流「ジョブ型」急増 解雇容易の懸念も)

新型コロナウイルス感染拡大で、社員の雇い方を従来の日本型から職務を明確にして採用する欧米流の「ジョブ(職務)型」に切り替える企業が急増している。テレワークでも管理しやすく専門人材を採用しやすいとの触れ込みだが、社員が解雇されやすくなる懸念もある。(久原穏) 

おそらくこの久原記者、ジョブ型は解雇自由になるからけしからんという趣旨で記事を書いているんでしょうが、結果的に、ジョブ型をわざとはき違えて解雇自由だと言いたくして仕方がない人々と全く同じメッセージを送ることになってしまっていますね。

というか、ジョブ型とかと関係なく解雇自由なアメリカは別として、れっきとしたジョブ型というか職種型社会で解雇をきちんと規制しているヨーロッパ諸国の労働組合がこういう記事を読んだら、残業拒否でも転勤拒否でも懲戒解雇できるやたらに解雇自由な日本が何言ってんだろうとしか思わないと思いますよ。

その辺、せっかくの素材を視野狭窄に陥ってしまっている記事の典型でしょうね。

最後に常見陽平さんが出てきて、いかにも求められるようなコメントをしていますが、

雇用問題に詳しい常見陽平・千葉商科大准教授は「ジョブ型は働く人を取り換え可能な『部品』のようにしてしまう懸念がある。労働組合は警戒を強めるべきだ」と警告する。 

そう単純な話ではないのです。

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「能力不足でも解雇」なんての堂々と出てきているところが、わかってない感がじわじわきます。試用期間中ならともかく、その仕事を長年やってきた人を、つまりその労務を長年文句を言わずに受領してきた人に、いきなり「能力不足」なんて言えると思っているところが、なんともはや。

いや、そもそもここで「能力」なんてことばがでてくるところがどうしようもなくメンバーシップ感覚あふれるものがあります。「能力」ってのはメンバーシップ型社会のキーワードなんですけど。その辺をきちんと教え諭すのが常見さんの仕事じゃないの、とつい皮肉の一つも言いたくなります。

 

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