香港に栄光あれ(願榮光歸香港)
https://mainichi.jp/articles/20200810/k00/00m/030/275000c(周庭氏を逮捕 民主活動家、「雨傘運動」リーダー 国安法違反容疑で香港警察)
複数の香港メディアによると、香港警察は10日、著名な民主活動家、周庭(英語名アグネス・チョウ)氏(23)を香港国家安全維持法(国安法)違反容疑で逮捕した。警察は同日、民主派の香港紙「蘋果日報」などを発行するメディアグループの創業者、黎智英(れいちえい)氏(71)や同紙幹部ら7人も国安法違反などの疑いで逮捕しており、民主派への取り締まりを本格化している。・・・
本ブログでこの本を紹介したのはほんの半年ちょっと前であったことが嘘のようです。
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2019/11/post-6c78f7.html(周保松・倉田徹・石井知章『香港雨傘運動と市民的不服従』)
・・・それにしても、本書は何というタイミングで出版されたのでしょうか。本書はタイトル通り、5年前に香港で起こった雨傘運動について論じた本です。
その主要部分は、香港の政治思想学者であり、雨傘運動にも参加した周保松さんが昨年明治大学で行った講演録です。
おそらく本書の出版企画が始まったころは、香港が今のような状況になるなんて関係者のだれも予想すらしていなかったでしょう。
これこそ人智を超えた天のめぐり合わせというものかもしれません。・・・
その「今のような状況」が、武漢発のコロナウイルスを奇貨として、一気に現下のような状況に急転直下一変してしまうのですから、一寸先は闇というものです。
このエントリに張り付けたこの歌も、いまや香港では口にすることも禁じられた禁断の歌となってしまったようです。
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コメント
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初めてコメントさせていただきます。hamachan先生のブログはこの分野では日本一優れたブログだと思いまして、友人にも勧めております。
時節柄、中国・香港関係の事項にも関心があり、石井知章先生の著作などもずいぶんと読ませていただきました。
さて、今現在の中国共産党の公式見解であるところの、マルクス主義なるものがいったいどういうものかということが、たいへんよくわかるコラムを発見したので紹介させてください。
今現在(2020/08/18)、中国政府の日本語広報誌である雑誌「人民中国」のweb版のトップページから入ると「潘岳・中国を語る」というコラムが掲載されています。著者の潘岳氏は、歴史学博士で中央社会主義学院第一副院長、共産党中央委員会候補とのこと。
第三回には「マルクス主義と中華文明の共通性」(!)とありますね。特定の社会・文化・歴史的環境をもとにして成立した思想を、全く別の歴史・文化的環境にある社会に移し替えると、オリジナルなものとは似ても似つかないものとなる、という典型的な実例だと思います。
泉下のマルクス先生も中国共産党に自分の銅像を建てられるという拷問だけは、勘弁してもらいたいと思っておられることでしょう。
投稿: SATO | 2020年8月18日 (火) 18時59分