フリーランスのガイドライン策定?
本日の全世代型社会保障検討会議に、第2次中間報告案というのが出されていますが、
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/zensedaigata_shakaihoshou/dai9/siryou1.pdf
その中で、フリーランス、介護、最低賃金、少子化対策等についていろいろと記述されていますが、ここではやはり、フリーランスに関する部分に注目しておきたいと思います。
フリーランスは、多様な働き方の拡大、ギグエコノミーの拡大による高齢者雇用の拡大、健康寿命の延伸、社会保障の支え手・働き手の増加などの観点からも、その適正な拡大が不可欠である。
さらに、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、フリーランスの方に大きな影響が生じており、発注のキャンセル等が発生する中、契約書面が交付されていないため、仕事がキャンセルになったことを証明できない、といった声もある。
こうした状況も踏まえ、政府として一体的に、フリーランスの適正な拡大を図るため、以下のルール整備を行う。(1)実効性のあるガイドラインの策定
と、「適正な拡大」を目指してガイドラインを策定するという方向性が示されています。
そのガイドラインの中身は、
①契約書面の交付
②発注事業者による取引条件の一方的変更、支払遅延・減額
③仲介事業者との取引に対する独占禁止法の適用
④現行法上「雇用」に該当する場合
と並んでいて、さらに
(2)立法的対応の検討
(3)執行の強化
(4)労働者災害補償保険等の更なる活用
という項目があります。
この労災保険の特別加入の拡大話は、既に6月1日に労政審の労災保険部会が開かれて、議論が始まっていますね。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_11594.html
このときの議事録もすでにアップされています
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_12053.html
これらはコロナ以前から議論されていたトピックですが、今回のコロナ危機で、フリーランスの人々のセーフティネットの脆弱さが改めて注目されたことを踏まえれば、もう少し広がりのある議論も必要になるかもしれません。
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