見逃せない格差という軋み@天瀬光二
JILPTの新型コロナ緊急コラムの最新版として、天瀬さんの「見逃せない格差という軋み」がアップされました。何が軋んでいるのかというと・・・。
https://www.jil.go.jp/tokusyu/covid-19/column/013.html
軋みの音は最初小さい。しかしそれはいつのまにか広がり、気付いたときにはすでに大きな亀裂となっていることがある。すばらしい日々だった。居酒屋では杯を片手に大声で談笑し、コンサートでは見知らぬ人と肩を組み歌った。たった3カ月で世界は一変した。ウイルスの感染拡大に収束の出口が見えないまま、第二波の恐怖に直面する各国の雇用情勢は悪化し始めている。・・・・
と、各国の状況を見ていって、最後に
・・・・以上のように、ウイルス感染が世界中に拡散することに伴い、社会に格差という軋みがじわじわと広がりつつあるように思える。格差は、時に人種であり、性差であり、年齢であり、学歴であり、就労形態であり、貧富であるなどその要因は様々だ。だが共通するのは、格差は人々の間にフラストレーションを生じさせ、社会の重圧として重くのしかかることである。これを看過し放置しておくと、負のエネルギーが溜まり、あるとき暴動のような激しい衝動となって社会に現出することがある。最初の軋みを見逃してはいけない。JILPTでは今後の調査研究を通じて、社会の軋みを見逃さないように注視していきたいと考えている。
軋みの現れ方に、それぞれの社会のありようが浮かび上がってくるのでしょう。
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