新型コロナウイルス感染症が新規高卒就職に及ぼす影響を展望する@堀有喜衣
JILPTの堀有喜衣さんが、コロナの緊急コラムとして、「新型コロナウイルス感染症が新規高卒就職に及ぼす影響を展望する─2009年から2010年の変化から─」を書いています。
https://www.jil.go.jp/tokusyu/covid-19/column/014.html
6月11日に、「令和3年3月新規高等学校卒業者の就職に係る採用選考開始期日等の変更について」(以下、就職活動の後ろ倒し)が発表された。新規高卒者の就職については、毎年開催される全国高等学校長協会、主要経済団体、文部科学省及び厚生労働省から構成される高等学校就職問題検討会議により採用選考開始期日が決められており、近年は9月16日が採用選考開始日となっていた。しかし新型コロナウイルス感染症による臨時休校により、通常なら遅くとも最終学年の春からスタートする就職指導ができなくなり、生徒の進路決定が多くの地域で遅れることになった。生徒の就職先の選択プロセスを充実させるため、就職活動の後ろ倒しに踏み切ったものであり、現実的な対応がなされたと言える。
他方で心配されるのが、高卒就職環境の悪化である。現時点ではまだ求人の受付ははじまったばかりであるが、本コラムでは、2008年の金融危機の経験から、就職が悪化していった2009年から2010年の変化をマクロデータから確認し、今後起こる可能性のある事象について展望してみたい。 ・・・
主流派の大卒に比べて、マスコミ等でもどうしても視野の外におかれがちな高卒就職の問題に焦点を当てて、今後の動向に警鐘を鳴らしています。
なお、リクルートワークス研究所の古屋星斗さんも、コロナと高卒就職についてのコラムを書いています。読み比べてみるのも面白いと思います。
https://www.works-i.com/column/hataraku-ronten/detail009.html
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