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2020年6月17日 (水)

欧州労働市場は若者の一人負け?

コロナ危機に対して、一気に失業率が急増したアメリカに対して、失業者はそれほど急増せず、雇用調整助成金型の政策で補助された休業者が増えたという点で日本と欧州諸国は共通していますが、それで救われるのは既に雇われている一定年齢以上の労働者で、まだ雇われていない若者がどういう運命に遭うかはその雇用システムの違いによって分岐します。そして、雇用保護的な政策を有するジョブ型社会のヨーロッパでは、一番救われないのは保護されるべき雇用にまだ至っていない若者であるということは、今までも繰り返し指摘されてきたことであり、今回も再現されるであろうと思われることでもあります。そして、そういう事態になって、なんのスキルもないのにむしろそれゆえに好んで採用してくれる日本独自の新卒一括採用システムという仕組みが、いかに若者にとってありがたいものであるかがしみじみ感じられるわけです。

たまたまソーシャル・ヨーロッパを見ていたら、欧州の若年失業率の推移と今年の予測のグラフが載っていましたが、ここ数年好況でずっと下がり続けてきた若年失業率が一気に跳ね上がる予測ですね。

https://www.socialeurope.eu/europe-needs-a-new-youth-guarantee

Youthunemployment1scaled

 

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コメント

> 日本独自の新卒一括採用システムという仕組みが、いかに若者にとってありがたいものであるか
 
ご発言の意味するところを測りかねております。
コロナで中高年のリストラ圧力が強まったのに、新卒採用の方はそうでもない、ということでしょうか?

拙著『若者と労働』や『日本の雇用と中高年』で語っていることなんですが、(それを良いことととるか良くないことととるかは別にして、事実認識として)ジョブ型社会では既にジョブのスキルがあると認められている中高年が相対的に得をして、まだジョブのスキルがないと見られる若者が相対的に損をするのに対し、メンバーシップ型社会ではその逆になりがちということです。

最近の民間調査では、今年の就職内定率はだいぶ低くなっているようですが、それでも6月1日現在で半分を超えているなんて、日本くらいのものでしょう。

https://data.recruitcareer.co.jp/research_article/20200605001/

> 雇用調整助成金型の政策で補助された休業者が増えた
 
もやもやの正体が分かりました。
 
コロナという状況に対して、各国が特例的な対応をしてるところ、
その結果を捉えて、雇用システムの比較として結論づけるのはどう
なのかな、ということだったようです。「お国柄」という、もっと
ざっくりした違いとして見た方がしっくりくるような気がします。
 
ありがとうございました。

>そういう事態になって、なんのスキルもないのにむしろそれゆえに好んで採用してくれる日本独自の新卒一括採用システムという仕組みが、いかに若者にとってありがたいものであるかがしみじみ感じられるわけです。

マイナスの量が同じなら、優遇されているグループがあれば、その分だけ割を食うグループがいると思います。
新卒一括採用システムという仕組みで優遇されるのは若者全般ではなく新卒だけだと思います。新卒で就職できなかった人は、次の年にはその年に卒業した人が優先的に採用されるので(年齢はそれほど違わなくても)その分だけ就職が不利になると思います。
就職氷河期世代とかロスジェネと言われる方がいます。大学を卒業した時がバブル崩壊後の不況で新卒で採用されなかった方です。不況が終わり若年層の採用が回復しても、その時点での新卒者が優先的に採用されたため、これらの方は(年齢はそれほど違わなくても)採用されませんでした。これらの方が若年でなく壮年になってもあまり状況は変わらなかったので、きちんとした職に就けず、将来は(年金が足りないため)生活保護を受ける人が増えるのではないかと憂慮されています。
欧州労働市場が特定の年齢層(若年層)の一人負けだとすれば、日本独自の新卒一括採用システムという仕組みは特定の世代の一人負けだと思います。


>最近の民間調査では、今年の就職内定率はだいぶ低くなっているようですが、それでも6月1日現在で半分を超えているなんて、日本くらいのものでしょう。

就職氷河期世代の例だと、新卒で就職できなかった日本の若年者の就職は同じ条件の欧州の若年者の就職より難しい気がします。今年新卒で就職できなかった方が将来、就職氷河期世代の様にならない事を願っています。

このブログで妖精さん(働かない高給の中高年社員)が話題になりました。しかし妖精さんも最初から妖精だったのではなく、以前は担当している業務(ジョブ)で業績をあげていたそうです。ジョブ型の会社では担当のジョブで業績をあげた従業員でもジョブが無くなれば解雇されると思いますが、メンバーシップ型の会社では担当のジョブで業績をあげた従業員はジョブが無くなれば別のジョブに異動させると思います。
以前は日本の会社では従業員を削減する場合は、現在の従業員はそのままで退職者を補充しない(新規採用者数を退職者数より少なくする)場合が大部分でした。現在の従業員の雇用を削減する場合は ”生首を切る” と言って問題になったと思います。
ジョブ型の会社ではジョブが無くなった現在の社員を解雇しても、まだ存在するジョブの新規採用を行うと思いますが、メンバーシップ会社ではジョブが無くなった現在の社員を解雇しないために、まだ存在するジョブの新規採用を控えると思います。

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