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2020年6月 5日 (金)

統計的性差別のお手本?

Gettyimages1151004988w1280 労務提供型プラットフォームサービスには、ベビーシッティングという具体的労務サービスを契約形式的には個人請負のマッチングという形でやっている会社もあるようで、それ自体ウーバーイーツなんかと同様、労働者性をめぐる議論が山のようにできるところですが、とりあえずそれはさておき、そんなキッズラインという会社で、労務提供側利用者の男性が、サービス需要型利用者の子どもに猥褻行為をしたという事件があったそうです。

https://www.businessinsider.jp/post-214061(シッターが預かり中の「わいせつ容疑で逮捕」の衝撃、キッズラインの説明責任を問う)

筆者の中野円佳さんは、拙著『働く女子の運命』でもその意見をかなり使わせてもらったし、数年前には東大公共政策大学院の授業にも出て頂いたこともあり、ふむふむと読んでいたのですが、その「説明責任を問」われた同社は、何を考えたか、男性のベビーシッターを全員停止してしまったようです。

https://kidsline.me/contents/news_detail/605

いやまあ、典型的な絵に描いたような統計的性差別なんですが、契約形式上は雇用労働者ではなく個人請負の独立自営業者ということになっているので、男女雇用機会均等法(現行法は男性差別も女性差別と同じく禁止されています)の対象ではないことになっています。

説明責任を問うた中野さんもこのやり方には驚いたようです。

https://twitter.com/MadokaNakano/status/1268498369367793665

しかし、こういう、いわば男性全員解雇!みたいなことが、プログラムをちょいといじるだけで簡単にできてしまうのが、プラットフォーム型ビジネスというものなんですね。

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