『情報労連REPORT』4月号
『情報労連REPORT』4月号は「雇用によらない働き方」が特集です。
http://ictj-report.joho.or.jp/special/
どこが問題?雇用によらない働き方
「雇用によらない働き方」と労働法 原 昌登
請負労働者の権利行使 使用者とどう対峙するべきか 指宿 昭一
労働法改革の「Rebalancing」とは? 集団的労働関係法の見直しを考える 古川 陽二
日本の自営業の動向 若年層は独立よりも正社員志向 仲 修平
「ベルコモデル」の闇を追及 絶対に負けられない闘い
業務委託を理由に団体交渉を拒否 De-self労組DQSジャパン支部の闘い
ウーバーのドライバーは「労働者」か?世界で広がるライドシェアと規制強化の動き 浦田 誠
なぜ今、副業・兼業か ずれる政府の建前と現実 山崎 憲
副業・兼業と過重労働 掛け持ちしなくても生活できる労働条件が基本 川人 博
事業者間の交渉力格差をどうするか 請負側が知っておきたい法的ルールとは 菅 俊治
というわけで、さすが対馬さん、このテーマについてはこの人という人を集めています。
さて、この特集には含まれていませんが、おなじみ小林良暢さんのWATCHING経済が「コロナ恐慌と雇用保険格差 フリーランスへの支援差別はなぜ起こる」と、この問題に関わりのあるとトピックを取り上げています。
例の、学校の一斉休校時の支援金の話ですが、最後に
・・・こうした雇用保険制度の欠陥からくる雇用保険格差は、働く者はあまねく労働者とすれば、直ちに解決する。
と言われます。いやいや、「直ちに」って、そもそも雇用労働者であることを前提とする雇用保険に、雇用じゃないフリーランス、自営業者をどう入れ込むかという話は、そう簡単なものではないです。
https://www.jil.go.jp/tokusyu/covid-19/column/002.html (緊急コラム 新型コロナウイルス感染症と労働政策の未来)
・・・雇用と非雇用の間には暗くて深い川が流れていて、そう簡単に飛び越えることはできないのである。・・・
しかし、先日JILPTの緊急コラムでも述べたように、
https://www.jil.go.jp/tokusyu/covid-19/column/005.html (緊急コラム 自営業者への失業給付?─EUの試み)
・・・現在の日本ではなお、自営業者の失業給付という議論はほぼ全く存在していないが、新型コロナウイルス感染症を契機に沸き起こったフリーランスを含む自営業者への休業補償を求める声を、理論的に突き詰めて考えていくと、昨年末に成立したばかりのEU勧告の方向性と重なり合う部分もあるように思われる。
そこがいままさに世界的に焦点になってきているのも確かなんです。
私はアメリカにはまったく土地勘がないので、できれば知っている人に教えてほしいのですが(JILPTのアメリカ専門家だった山崎憲さんは、この4月から明治大学経営学部に行ってしまいました)、今回のコロナ対策として、アメリカ政府はフリーランスにも失業給付を出すことにしたようですし。
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