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2020年3月30日 (月)

社会なんてものはないのかあるのか

Boris かつてイギリス保守党のマーガレット・サッチャー首相は、「社会なんてものはない」(There is no such thing as society.)という名言(迷言)で世を感心(寒心)させましたが、その40年後の後継者であり、EU嫌いという点ではまことに共通点のあるボリス・ジョンソン首相は、「社会なんてものはあるんだ」(There is such a thing as society.)と、真逆のことを語ったようです。

https://www.theguardian.com/politics/2020/mar/29/20000-nhs-staff-return-to-service-johnson-says-from-coronavirus-isolation

Boris Johnson has stressed that “there really is such a thing as society” in a message released he is while self-isolating with Covid-19, in which he also revealed that 20,000 former NHS staff have returned to help battle the virus.

The prime minister chose to contradict his Conservative predecessor Margaret Thatcher’s endorsement of pure individualism made in 1987, when the then PM told a magazine: “There is no such thing as society.”

In his video message, Johnson said: “We are going to do it, we are going to do it together. One thing I think the coronavirus crisis has already proved is that there really is such a thing as society.” 

ボリス・ジョンソンは新型コロナで隔離されながら公開されたビデオメッセージで「社会なんてものはほんとにあるんだ」と強調し、2万人の全国医療サービス退職者たちがウイルスとの闘いのために職場に復帰したことを明かした。

同首相は彼の保守党の先輩であるマーガレット・サッチャーが1987年に行った「社会なんてものはない」という純粋な個人主義の裏書きと矛盾することを選択したのだ。

ビデオメッセージでジョンソンは「我々は打ち勝ちつつある。我々はともに打ち勝ちつつある。コロナウイルス危機がすでに証明した一つのことは、社会なんてものはほんとにあるんだということだ」

いやあ、この時にボリスがサッチャーのイデオロギーを正面から批判する役回りを演ずることになるとは、ほとんどだれも予想すらしていなかったのではないでしょうか。

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