JILPT『ラオスの労働・雇用・社会』
JILPTの海外調査シリーズの最新版『ラオスの労働・雇用・社会』が刊行されました。
https://www.jil.go.jp/publication/kaigai/chosa04.html
労働法制を中心とする規制や、労働市場、職業教育制度といったラオスに進出する企業が必要とする情報を網羅。労働・雇用・社会について多角的にわかりやすく解説。最新の労働情勢を正しく理解するための決定版。
海に接しない内陸国(ランドロック)のラオスが、タイ、ベトナム、中国、カンボジア、ミャンマーの5カ国と経済回廊を通じて連結(リンク)する。メコン地域の要衝の地を目指して動き出す。そのようなラオスに進出する日系企業が円滑な経営を行うために必要な労働・雇用・社会に関する情報を収集しました
ラオスといっても、ぴんと来る人はあんまりいないかも知れませんが、旧仏印の奥地にある内陸国で、これだけの詳細な情報が一冊にまとめられたのは初めてではないでしょうか。
ちなみに、まことにトリビアな話題ですが、ちょっと興味を惹かれたのは労使関係の中の「外国の労働組合との関係」というところで、
・・・ラオスは社会主義国であるので、ナショナル・センターであるラオス労働連盟は社会主義国の労働組合や共産党との関わりのある労働組合によって結成されている世界労連に加盟している。・・・
とあり、「えっ、まだ息してたんだ・・・」と。
一方で、市場経済化後はITUCとも関わりを持っているようです。それなんのはなしや、と思うかも知れませんが、その昔はこの路線対立でいっぱい人が死んでたんですよ。
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