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2020年3月 3日 (火)

中東欧の過疎化

Img_month_20200303204401 『生活経済政策』3月号は、「ヨーロッパ左翼の現在—台頭する左派ポピュリズム」が特集で、一昨日送っていただいた水島治郎編著『ポピュリズムという挑戦』と合わせ読むとまたなかなか面白いものもあるのですが、

http://www.seikatsuken.or.jp/monthly/index.html

特集 ヨーロッパ左翼の現在—台頭する左派ポピュリズム
冷戦後ヨーロッパの左翼政党—ルーク・マーチによる比較分析/中北浩爾
ドイツ左翼党—政党政治再編成の中での新たな役割/小野一
スウェーデンの左派政党—社民党・左翼党・環境党の関係を中心に/渡辺博明
フランス左翼の危機—変革へのオルタナティブは存在するのか?/畑山敏夫
イタリア左翼政党の現在/池谷知明
スペインとポルトガルの左翼政党—危機の中での再生?/武藤祥 

でも今回は巻頭言を紹介。

明日への視角
中・東欧諸国の過疎化/木村陽子 

木村さんがブルガリアを訪れた際、ガイドは「100万人が国を出ていきました」と語ったそう。1989年の900万人から現在は700万人にまで人口が減ったそうな。

何が起こったのか。かつて東北地方で起こったのと同じ過疎です。

EU統合の光と影といったとき、我々はつい、その「影」をたとえばブレグジットに突っ走ったイギリスなどのような先進国の目で見がちです。中東欧からどやどやと貧しい奴らがやってきて俺たちの仕事を奪う、というように、イギリスの影の反対側では中東欧ではそれが光であるようについ思いがちですが、いやそれもある面からは影なんですね。

EU統合で人の移動が自由になるということは、つまりEU全体がまるでかつての日本と同じで、東北地方から人がどやどやとやってくるように、中東欧から先進国へ人がやってくるということです。それは東北地方や中東欧に過疎をもたらします。

この先一体どうなるのか。

・・・・EUが形成された最大の目的は欧州に平和と安定をもたらすというのである。しかし、ドイツが栄え、中東欧諸国が過疎化し、仕送り国家になりかねない政策の行く末は、やがて安全保障にも響いてくるのではないだろうか。

つい、見落としがちな視点だけに、これがちゃんと頭に置いておかねばなりますまい。

 

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コメント

>ドイツが栄え、中東欧諸国が過疎化し、仕送り国家になりかねない政策の行く末は、やがて安全保障にも響いてくるのではないだろうか。

市場を統合すれば一極集中するのが自然の流れですからね、東京しかり、ドイツしかり。そのままでは衰退する地域が統合につきあうメリットはないし、安全保障コストを負担するインセンティヴはない。実は市場の統合自体が安全保障コストを高めうるのだ。

財政が統合されていれば東京から地方へのような再分配が可能ですし、安全保障コストもシェアできる。
ドイツが再分配に応じればよいし、フランスのマクロンも要求しているが、ドイツが受け入れる見込みはないでしょう。
まあ、近年の日本における改革のバカ騒ぎはこの構造に対する都市民の不満を受けてのことなので、EUの混乱は他人事ではないのだが。

結局市場の統合は政治的統合を前提としなければ持続的には機能せず、EUの崩壊は避けがたいでしょうね。

ブレグジットは大局的にみれば正解と言わざるをえない。

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