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2020年3月30日 (月)

『POSSE』vol.44

9784906708833_600 『POSSE』vol.44をお送りいただきました。

https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784906708833

特集は「広がる非正規、崩壊する現場」です。

公共サービスや教育・保育などのケア領域をはじめ、非正規労働者が拡大し続けている。
非正規労働者の増加は、低賃金・不安定なワーキングプアの増大に直結しているが、問題はそれだけではない。
わたしたちの日常生活を支える労働が非正規化していくことによって、サービスの質が劣化し、社会の再生産が脅かされていく。
こうした事態は、すでにかなりの規模で進行しているのだ。
本特集では、非正規労働者の拡大が社会のあり方をどのように変容させてしまうのかに焦点を当て、非正規化の行き着く先を考える。

[鼎談]分断を乗り越える労働運動へ―外国人労働問題と非正規雇用の全階層化
奥貫妃文(全国一般東京ゼネラルユニオン(東ゼン労組)執行委員長)×ルイス・カーレット(全国一般東京ゼネラルユニオン(東ゼン労組)専従オルグ)×今野晴貴(NPO法人POSSE代表)

新型コロナウイルス対応で浮き彫りになった非正規雇用の拡大と現場の崩壊
本誌編集部

公務員の非正規化がもたらす行政現場の歪み―非正規公務員の専門性が発揮できる労働運動へ
上林陽治(公益財団法人地方自治総合研究所研究員)

地方自治体における官製ワーキングプア問題と、労働組合に期待される取り組み―現場からの働き方改革を起点にした社会的労働運動の実践
川村雅則(北海学園大学教授)

私学教員ユニオンにおける非正規雇用教員への取り組み
私学教員ユニオン

この冒頭の鼎談に出ている奥貫妃文さんは、ここで名乗っている全国一般東京ゼネラルユニオン(東ゼン労組)執行委員長たる労働運動家であると同時に、相模女子大学人間社会学部社会マネジメント学科准教授たる労働法学者でもあります。活動家と密接な学者というのはそれなりにいますが、自ら一般労組の委員長となっている労働法学者は恐らくほかにいないでしょう。

実は本ブログで以前、彼女の論文を紹介したときに、こう書きましたが、

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2019/08/post-e30cca.html (『日本労働研究雑誌』2019年9月号)

その中で若干異色なのが、奥貫さんの論文で、実は本文は労働組合法の簡単な解説みたいなものですが、「むすびにかえて」で、御自分が執行委員長を務める全国一般東京ゼネラルユニオンの実践についていろいろと書かれていて、正直、(労働法学者としての立場よりも)こちらを中心において書かれれば良かったのではないかと。

今回の鼎談では、まさに労働運動家として存分に語っています。

・・・あらゆる場面で組み込まれた分断や競争にどう対抗していくかが、自分たちにとって課題だと思っています。・・・事務スタッフの日本人女性は「外国人の先生たちはいいよね。あんなさくっと授業だけやって、高い時給をもらえて。私たちはこんなに拘束されて、月20万円弱しかもらってないのに」と不満がたまってしまいます。一方で外国人講師は、「私たちは安定した雇用を求めているのに、社会保険に入りたくても入れてくれない。有給休暇すらもらえない」と、両者ともに不満はたまる状況です。

本来はどちらも同じ職場の問題として組織化して団体交渉していかなければいけないのですが、経営者はその分断をうまく使ってきます。・・・

 

 

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