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2020年3月10日 (火)

新型コロナウイルス感染症による小学校休業等対応助成金とフリーランスの休業補償

新型コロナウイルス感染症による小学校休業等対応助成金について、まだ制度はできていませんが、こういう助成金を作るよ、というのが厚労省HPに載っています。

https://www.mhlw.go.jp/content/11911000/000605806.pdf

(1)新型コロナウイルス感染症に関する対応として臨時休業等をした小学校等に通う子ども
(2)新型コロナウイルスに 感染した又は風邪症状など新型コロナウイルスに感染したおそれのある 、 小学校等に通う子ども
の世話を保護者として行うことが必要となった労働者に対し、 労働基準法上の年次有給休暇とは別途 、 有給 賃金全額支給 の休暇を取得させた 事業主に対する助成金制度 を創設します

【助成内容 】
令和2年2月 27 日から3月 31 日にお いて、有給休暇を取得した対象労働者に支払った賃金 相当 額 × 10/10
*1日1人当たり 8,330 円 を助成の上限とします。 (大企業、中小企業ともに同様

上限があるとはいえ、10/10と全額出すというのは、平時ならなかなか難しかったでしょう。対象も考え得る限り極めて広く取られており、有事のどさくさだからここまでできたという感じがあります。

とはいえ、この制度、本質的には今までの雇用関係助成金の枠内であって、それを踏み越えるものではありません。労働行政としてやれといわれれば当然ここまでやるだろうという中身になっています。雇用保険の財源を使う説明がつく限界まで面倒を見ようと。

これに対して、今日決定するらしいフリーランスの休業補償というのは、少なくとも現在まではまったく存在しなかった新たな政策分野を、新型コロナのどさくさで一気に作ってしまうような性格になっているようで、これは注目する必要があります。

https://www.yomiuri.co.jp/politics/20200310-OYT1T50024/ (【独自】緊急策第2弾きょう決定…フリーランスには1日4100円休業補償)

政府は10日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた緊急対応策の第2弾を決定する。売り上げが急減した中小企業や小規模事業者への特別貸付制度の創設や、学校の一斉休校に伴って休業したフリーランスらの支援が柱となる。 ・・・

・・・学校の一斉休校で、子供の世話のために休業に追い込まれたフリーランスについては、1人当たり1日4100円を補償する方向だ。また、都道府県の社会福祉協議会が無利子で生活費を貸し付ける「生活福祉資金貸付制度」も、通常10万円の貸し付け上限額を20万円に引き上げる。・・・

いやこれ実際どう作るんだろう。被用者と異なるフリーランスの「休業」概念をどう設計するのか、まだ正直イメージが明確になりません。というか、今回ドタバタで作ったものが、今後雇用類似就業者への保護政策として考える出発点に事実上なっていくということなのかも。

(追記)

本日出された新型コロナウイルス感染症に関する緊急対応策第2弾がこれですが、

https://www.kantei.go.jp/jp/singi/novel_coronavirus/th_siryou/kinkyutaiou2_corona.pdf (本文)

https://www.kantei.go.jp/jp/singi/novel_coronavirus/th_siryou/kinkyutaiou2_gaiyou_corona.pdf (概要)

そのフリーランスの休業関係のところは、これだけで、まだ詳細は詰まっていないようです。

このため、正規雇用・非正規雇用を問わず、今回の政府の要請を踏ま え、小学校等が臨時休業した場合等に、その小学校等に通う子の保護者 である労働者の休職に伴う所得の減少に対応するため、労働基準法上 の年次有給休暇とは別途、有給(賃金全額支給)の休暇を取得させた企 業に対する助成金(助成割合は 10/10。ただし、日額上限 8,330 円。) を創設する。個人で就業する予定であった方にも、業務委託契約等に基 づく業務遂行等に対して報酬が支払われており、発注者から一定の指 定を受けているなどの要件を満たす場合に支援を実施することとし、 臨時休業した小学校等の子の保護者がこのために就業できなかった日 数に応じて定額(4,100 円/日)を支援することとする。  

とはいえ、政府中枢がやるといってるんだから、とにかくそういう制度を作るんでしょうね。

それにしても「業務遂行等に対して報酬」とか「発注者から一定の指定」とか一字違うと労働者性にかかわる大問題につながりかねない要件(みたいなもの)がさりげに入っていたりするところが興味深いです。

平時であれば雇用労働とフリーランスの壁を超えるのは大変なはずですが、こういう有事であれば四の五の言うやつはいないのでとっととできるんでしょう。

 

 

 

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コメント

日々雇用の印紙くらいしか思いつきません。何かいい方法はあるんでしょうか。

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