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« フリーランスの休業補償未だ詳細不明 | トップページ | EU諸国における自営業者への失業給付 »

2020年3月11日 (水)

自営業者にも失業給付@EUの社会保障勧告

新型コロナの関係で突如としてフリーランスの休業補償という政策が即席で作られつつありますが、額が高いだの低いだのという話の前に、まずもって注文を受けて仕事をする自営業者における「休業」とは何を指すのかということを明確にする必要があります。日本では今までそういうことをまともに考えてこなかったのでドタバタになっているわけですが、その連続線上に自営業者における「失業」とは何を指すのか、という議論も出てくるはずです。

実は、情報通信技術の発展でかつてなら雇用でやっていた仕事がどんどん自営業者ということにされるという傾向は世界中で見られ、それにどう対応するかが大きな問題になりつつあるのですが、EUでは政策対応の一環として労働者と自営業者双方をカバーする社会保障制度という方向性があります。

昨年2019年11月8日に、「労働者と自営業者のための社会保障へのアクセスに関する理事会勧告」(Council Recommendation of 8 November 2019 on access to social protection for workers and the self-employed)が制定されています。あくまでも勧告なので直接法的拘束力はありませんが、政策の方向性は窺えます。

https://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/?uri=uriserv:OJ.C_.2019.387.01.0001.01.ENG&toc=OJ:C:2019:387:TOC

その中で、労働者と自営業者に失業給付を確保すべしという条項もあり、自営業者の失業認定ってどこをどう判断してやるんだろうとか、いろいろと研究すべき点が多そうです。

3.This Recommendation applies to:

3.1.workers and the self-employed, including people transitioning from one status to the other or having both statuses, as well as people whose work is interrupted due to the occurrence of one of the risks covered by social protection;

3.2.the following branches of social protection, insofar as they are provided in the Member States:

(a)unemployment benefits;

(b)sickness and healthcare benefits;

(c)maternity and equivalent paternity benefits;

(d)invalidity benefits;

(e)old-age benefits and survivors’ benefits;

(f)benefits in respect of accidents at work and occupational diseases. 

労働者と自営業者双方(両方を行ったり来たりする人や同時に両方である人も含め)に6種類の社会保障を提供すべしといっている中に先頭に失業給付が上がっています。

今回のフリーランスの休業補償の話というのは、おそらく言い出した人はそこまで意識しているかどうかはわかりませんが、こういう社会保障制度全体に及ぶ話のとっかかりになるのかもしれません。

 

 

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コメント

えっ、保険と言うからには保険料を払ってないといけないはずですが、
どうしてその話が出てこないのでしょうか。無い袖は振れないはずなんですが。
(一人親方の労災特別加入だって保険料支払いがあってこそですよね。)

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