大久保幸夫『マネジメントスキル実践講座』
例によって経団連出版の讃井暢子さんより、大久保幸夫『マネジメントスキル実践講座ー部下を育て、業績を高める』をおおくりいただきました。いつもありがとうございます。
http://www.keidanren-jigyoservice.or.jp/public/book/index.php?mode=show&seq=572&fl=
マネジメントという仕事をやりたくない、管理職になりたくない、と感じている若い世代や女性はとても多いようです。なぜ、これほどに、マネジメントという仕事は嫌われてしまったのでしょうか。「上と下の板挟みで大変そう」「いつも忙しそう」などが理由として指摘されますが、一番大きなポイントは「マネジャーがマネジメントを楽しんでいない」ことが見て取れるからかもしれません。
今日、マネジメントを学ぶ機会は意外と少なく、多くの管理職は、見よう見まねで試行錯誤しながら、なんとかその職をこなしているのではないでしょうか。うまくできないことは、楽しくありません。そこで本書では、あらためてマネジメントを正面からとらえて整理し、だれもがマネジメントスキルを身につけ実践できるようになること、「マネジメント」の進化をめざして、その方法を詳述しました。
部下が多様化するダイバーシティ経営の時代、そして仕事の成果だけでなく効率化も求められる時代のマネジメント実践の書としておすすめします。
まあ、そもそも日本の「管理職」ってのは組織の管理をする専門職として育成されたわけでもなければそういう覚悟を持って採用されたわけでもなく、管理をしない管理職クラスってのもいっぱいいたわけですが、そこをスリム化してちゃんと管理する管理職で固めようとすると、理想と現実の狭間に押しつぶされたりすることになるんでしょうね。
いまさらながら管理職になってしまった人が、そもそも管理職とはどういうことをやる職業なのかを学び直すための本というのも世にいっぱいありますが、妙に勘違いさせかねないものもあり、そこはさすがリクルート出身者の大御所大久保幸夫さんだけあって、ところどころに珠玉の言葉がちりばめられています。
・・・現在の状況を俯瞰すると、旧来の管理業務は、ほとんどがテクノロジーによって自動化されています。
・・・それではマネジメントはなにをすることなのでしょうか。そういう問題意識が私の中に芽生えてきました。
そこで、これから必要とされる新しいマネジメントの姿やコンセプトというものを考え続け、2018年に提唱したのが、「配慮型マネジメント」というものです。・・・
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