国際ブータン労組が労組労供事業へ
去る9月に、JAMが在日ブータン人の労働組合を結成したというニュースを本ブログで取り上げましたが、
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2019/09/post-9be88a.html
・・・JAMといえば、かつての全金同盟と全国金属等の中小製造業の労働組合運動というイメージですが、ここにきてこういう外国人労働者など縁辺労働者の組織化に乗り出してきました。これ、ご存じの方もいるかもしれませんが、長く連合東京でオルガナイザーとして活躍してこられた古山修さんが、今年からJAMに移られて、個人加盟のゼネラルユニオンを結成し、組織化を進めておられます。
今回の在日ブータン人労働組合も、おそらくその一環なのでしょう。JAMの挑戦が今後どのように進んでいくか目が離せません。
その古山さんの豪腕が早速動き出しているようです。労働組合による労働者供給事業という、あまり知られていないけれども、凄くいいところに目を付けたという感じです。
日本で働くブータン人留学生の就労環境を改善しようと、在日ブータン人による国内初の労組が結成されてから約4カ月。「日本で就職できる」などとだまし、多額の借金を背負わせて留学生を送り出す、同国のあっせん業者(ブローカー)への対策を求めている。同労組を支援するJAMは、外国人を悪質な業者から守る試みとして、労働者供給事業を準備している。・・・
労組労供事業については、私は結構むかしから興味を持ち、『新しい労働社会』でも取り上げていましたし、いくつか関係の論文を書いたりしてきましたが、JAMが外国人労働者のために取り組むというのは新鮮でした。
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コメント
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確かにブータン人留学生の国際労働組合結成や労働者供給事業への挑戦は従来にない意欲的取り組みですが、基本は安河内会長、小山元副書記長、指宿弁護士らのラインが中心の取り組みで、古山さんは関係ないと思います。安河内会長はゼネラルユニオンの委員長でもありますから、ゼネラルユニオンの取り組みと言えなくもないでしょうが、はっきりとそういう位置づけにはねっていないようです。
投稿: Hayachan | 2019年12月30日 (月) 20時55分