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2019年10月18日 (金)

秋元樹『労働ソーシャルワーク』

480479 秋元樹『労働ソーシャルワーク』(旬報社)をお送りいただきました。ありがとうございます。

http://www.junposha.com/book/b480479.html

日本のソーシャルワークとその研究の悲劇は近年「労働」をいずこかへ置き忘れてきたことであり、日本の「労働」、労働組合とその研究の悲劇は「ソーシャルワーク」の目を全く持たずにきたことだろう。
その「ツケ」は日本の労働者が負うことになった。

本書は1970年代末から2000年のはじめにかけて日本のソーシャルワークおよび労働の研究・実践コミュニティに
アメリカの現場から送り続けられたメッセージの記録である。

かつては「社会政策」という一つ屋根の下のいたはずの労働と福祉が、いつの間にか疎遠になり、別々の道を歩み続けてきて、ようやく近年になって両者のつながりが重視され始めていますが、本書の著者である秋元さんは1970年代からアメリカに照準を合わせて、この問題を問い続けてきたのですね。

序章 労働者福祉論のススメ
第1章 「労働ソーシャルワーク」とは何か
第2章 失業
第3章 「働く貧乏人」
第4章 「生活できる賃金を」
第5章-Ⅰ 仕事か命か/労災・職業病
第5章-Ⅱ “NPO” COSH(労働安全衛生会議)の組織と活動
第6章-Ⅰ 職場における差別・人権
第6章-Ⅱ セクシュアル・ハラスメント
第7章 「先進国」における児童労働
第8章 障害を持つ労働者の雇用と労働組合
第9章-I 高齢労働者と国家政策
第9章-Ⅱ アメリカの労働組合は中高年組合員のために何をしているか
第10章 労働者の抱える問題と労働相談
第11章-I 資本は勝手に動いてよいわけではない
第11章-Ⅱ 労働問題紛争の国境を越えた新たな解決モデル/NAALC(北米労働協力協定)
第12章-I あるソーシャル・ユニオン―LOCAL1199
第12章-Ⅱ 労働組合とソーシャルワーク
補章 ごく普通の働く労働者の抱える悩み・問題―500人インタビュー調査(日本) 

最後の12章の「労働組合とソーシャルワーク」の冒頭にこういう言葉があります。なかなかじわりときます。

労働組合とソーシャルワークはときには極めて類似しているように見える。ときには極めて異なっているように見える。

両者は人間、特に社会の下層の人々にかかわり、その問題解決、地位向上に努める。少なくとも歴史的にはそうであった。そして、後には双方とも、「中流」、より所得の高い階層にまでその翼を伸ばす。両者はしばしば同じ「言葉」すら用いる-尊厳、社会的正義、公正、平等・差別、人権、福祉の増進、大義、社会変革。であるが故に、両者は今日までその歴史の中にあってしばしば同じゴールに向かって協働してきた。社会立法の制定はその典型である。しかし、両者はときには厳しく対立、敵対してきた。1910年代らか20年代の厚生資本主義における経験はその典型例である。ソーシャルワーカーは会社側スパイとしてすら働いた。・・・・

 

 

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