『ビジネス・レーバー・トレンド』11月号
『ビジネス・レーバー・トレンド』11月号は「無期転換ルールへの対応」が特集です。
https://www.jil.go.jp/kokunai/blt/index.html
JILPT調査 無期転換ルールに企業等とそこで働く労働者はどう対応しているのか ―「無期転換ルールへの対応状況等に関する調査」結果 調査部
事例取材 改正労働契約法を踏まえて有期契約労働者の処遇改善に取り組む企業
【事例1】法定より早い通算勤続3年超で無期転換申込権を付与する新制度を導入――ヤマト運輸株式会社
【事例2】採用から2年経過を目途にパートタイマー全員を無期契約へ移行――株式会社京都銀行
【事例3】契約社員とパート社員の雇用区分を無期労働契約に移行――株式会社ファンケル
インタビュー 無期雇用派遣を最も注力するサービスの一つに ――アデコ株式会社 川崎健一郎・代表取締役社長に聞く
このうち、直用の無期転換とはちょっと違う派遣の無期転換についてのアデコの話が面白いです。労契法による無期転換、派遣法による無期転換のほかに、「ハケン2.5」という仕組みを設けたようで、それは、他の派遣会社から派遣されて2年6か月経った人を、始めから無期派遣として雇入れるというものだそうです。また、「キャリアシード」という付加価値型の無期派遣もあり、月給制をとっているとか。
あと、海外情報では、
ドイツ 金属産業労組とYouTuber組合の連携キャンペーン
が興味深い記事です。あのIGメタルとユーチューバーって、いかにも対極にありそうですが、連携してユーチューブと親会社のグーグルに対して「フェア・チューブ」というキャンペーンを始めたという話題。
ユーチューバーの労働者性という話にもつながりますが、むしろ今年6月に成立したEUのオンライン仲介サービスのビジネスユーザーのための公正性と透明性の促進に関する規則でいうところのビジネス・ユーザーとしての法的保護が直接的にはかかわる問題でしょうね。
日本の労働組合もこういう関心を持っているところがあるのでしょうか。
« 西川幸孝『物語コーポレーションものがたり』 | トップページ | 源氏物語はセクハラストーリー!? »
コメント