山口俊一『3時間でわかる同一労働同一賃金入門』
山口俊一『3時間でわかる同一労働同一賃金入門』(中央経済社)をお送りいただきました。
働き方改革関連法の導入による「正規・非正規雇用労働者間の不合理な待遇差の禁止」に備え、厚労省のガイドラインの解説に加え、事例や判例、各社の対応状況を踏まえた対応方針を解説。
同一労働同一賃金については今までいろいろと書いてきましたし、今回の働き方改革の中の同一同一については、とりわけ倉重公太朗さんとの対談などでもやや辛口の批評をしてきたところですが、いっぽうで企業で人事労務を担当する立場からすると、そういう批評はいいから、どう対応したらいいのか教えてくれという声になるのでしょう。
そういう声に対応するのがたぶんこういう本なのだろうな、と。
法律の条文には「同一労働同一賃金」なんて言葉は出てこない、その本質は「非正規社員の差別的待遇禁止」なのだとか、あのガイドラインで大事なのは「注」の文章なんだよ、とか、ちゃんと物事の本質を突いた指摘をしながら、」じゃあ具体的にどうしたらいいのかについては、いかにも実務的な観点からのアドバイスを淡々と記述しています。
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