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2019年8月26日 (月)

『日本労働研究雑誌』2019年9月号

710_09 『日本労働研究雑誌』2019年9月号は、「労働組合は何をやっているのか?」が特集です。

https://www.jil.go.jp/institute/zassi/backnumber/2019/09/index.html

先日の佐野SAのストライキでも、世間の労働組合に関する認識の欠如が話題になりましたが、やはりここらで集団的労使関係を正面から議論し直す必要があるのかも知れません。

提言 裸の王様 仁田道夫(東京大学名誉教授)

解題 労働組合は何をやっているのか? 編集委員会

論文 雇用類型と労働組合の現状 久本憲夫(京都大学教授)

労働政策過程の変容と労働組合 山田久(日本総合研究所理事)

労働組合は春闘においてどのように関わっているのか 久谷與四郎(労働評論家)

労働組合は誰を代表しているのか?─産別統一闘争を手がかりにして 首藤若菜(立教大学教授)

日本企業における経営者の解任─労働組合やミドルマネジメントが果たした、果たすべき役割 吉村典久(大阪市立大学大学院教授)

法律が定める労働組合─「だれでも」「いつでも」「どこでも」つくれるのか 奥貫妃文(相模女子大学准教授)

久本さんの論文は、仕事が集団的な個別的か、個人成果の差が明確か不明確かという二つの軸で4つの雇用類型をくくりだして労働組合のあり方を論じるという大変興味深いものですし、山田さんのは(私がかつて取り組んでいた)労働政策過程の問題に切り込んでいます。

その中で若干異色なのが、奥貫さんの論文で、実は本文は労働組合法の簡単な解説みたいなものですが、「むすびにかえて」で、御自分が執行委員長を務める全国一般東京ゼネラルユニオンの実践についていろいろと書かれていて、正直、(労働法学者としての立場よりも)こちらを中心において書かれれば良かったのではないかと。

・・・東ゼン労組では、基本的に「駆け込み」は受け入れないという方針をとっている。理想が高すぎるといわれることもあるが、やはり労働組合とは職場の仲間の連帯、団結に基づくものだという原点を大切にしたいと考えた結果、カウンセラーのように個別のケースに埋没することは避けたいと考えた結果である。一人でやってきた相談者に対し、「職場の仲間を一人でも二人でも連れてきて下さい。あなたがそうやって悩んでいるのなら、きっと同僚も同じ思いを持っているはずです」と答えると、それっきり来なくなる人もいるが、同僚や先輩、後輩を連れて再度やってくる人もいる。東ゼン労組はこのような形で10年間運営してきたのだ。歩みは遅いが、確実に組合員を増やし定着することができている。・・・

この覚悟はたいしたものです。

 

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