LGBT法連合会『日本と世界のLGBTの現状と課題』
性的指向および性自認等により困難を抱えている当事者等に対する法整備のための全国連合会 (通称:LGBT法連合会)編『日本と世界のLGBTの現状と課題 SOGIと人権を考える』(かもがわ出版)をお送りいただきました。
http://www.kamogawa.co.jp/kensaku/syoseki/na/1016.html
欧米などの関連法制定の動向を各国の大使館代表が、日本の大学の取り組みを学長などが語り、日本に求められる立法その他の課題を提示。
「はじめに」に、本書の趣旨がこう書かれています。
近年「LGBT」関連活動を始めて以来、政治家の「LGBT は生産性が無い」「LGBT ばかりになったら、国が潰れる」という発言に接するにつれ、社会の隅々に一度行きわたったスティグマは、除去するのがいかに難しいかを思い知らされる。
しかしだ、この本を見て欲しい。われわれはやっとここまできたのだ。専門家を初め世界の人々が、「性的指向・性自認= SOGI」をどう考えるかを、ここまで言説化したのだ。かつて社会は、「すべての人間が男・女に単純に分類でき、異性愛なのが当然」だと思い込んでいたに過ぎない。現実はもっと複雑多様であり、SOGI の多様性を、その少数者を尊重することがいかに重要かを、体系的に示せるようになったのだ。政策や法制度が多くの国で実践され、それは社会を壊すのではなく、より豊かにしていることを、確認できるようになったのだ。
« 倉重公太朗『雇用改革のファンファーレ』 | トップページ | 第30回人間らしく働くための九州セミナー »
コメント