『はじめよう!SOGIハラのない学校・職場づくり』
大月書店編集部の岩下結さんより『はじめよう!SOGIハラのない学校・職場づくり 性の多様性に関するいじめ・ハラスメントをなくすために』(大月書店)をお送りいただきました。いつもありがとうございます。
http://www.otsukishoten.co.jp/book/b457293.html
「ホモネタ」やアウティング(暴露)、男女別制服の強要など、性的指向や性自認(SOGI)にかかわるハラスメントは深刻な人権侵害となります。
基本的なとらえ方から、事例も多数紹介した初の入門書。
そもそもSOGIって何?LGBTとどう違うの?という基本からわかりやすく説明しています。冒頭には「マンガで考える「これってSOGIハラ?」」もあり、まずは若者たちを主たる対象においていることが窺われます。
はじめに
マンガで考える「これってSOGIハラ?」パート1 基礎から知る「SOGIハラってなに?」
1「SOGI」ってなんだろう
2 SOGIの視点で多様な性をとらえる
3「SOGIハラ」をどう防ぐかパート2 学校で起こるSOGIハラと支援のありかた――そのとき、あなたにできること
はじめに
1 あなたにできること(1)──想像する
2 あなたにできること(2)──聴く
3 あなたにできること(3)──変えていく
おわりにパート3 これってSOGIハラ?事例集
はじめに
1 差別的な言動や嘲笑、差別的な呼称
2 いじめ・暴力・無視
3 望まない性での生活の強要
4 不当な入学拒否や転校強制、異動や解雇
5 だれかのSOGIについて許可なく公表すること(アウティング)
6 その他パート4 SOGIハラのない学校・職場づくりに必要なこと
巻末資料
パート3の不当な入学拒否云々の中にこんな事例が:
トランスジェンダーの私は、通名と、性別を記載しない履歴書で就職活動を行い、首尾よく内定が決まりました。きっと会社の方も理解があるのではないかと思い、内定後の面談で、実は戸籍上の性別が女性であるということをカミングアウトしたのですが、そのとたんに「今回の話はなかったことに」と言われ、内定を撤回されてしまいました。とても落ち込みましたが、小さい会社でしたし、訴えたりはせず、あきらめて次を探すことにしました。
こういうふうに表に出ない事例が結構多いのでしょう。
« 中国における権威主義の影と国家-労働関係@BJIR | トップページ | 『POSSE』 vol.42 »
コメント