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2019年6月25日 (火)

『労働契約論の再構成 小宮文人先生古稀記念論文集』

Komiya 淺野高宏・北岡大介編『労働契約論の再構成 小宮文人先生古稀記念論文集』(法律文化社)をお送りいただきました。タイトル通り小宮文人先生の学恩を受けた方々による論集ですが、冒頭に小宮先生自身の論考も載っています。

http://www.hou-bun.com/cgi-bin/search/detail.cgi?c=ISBN978-4-589-04018-3

労働環境の変動への対応から体系的に立法された労働契約法は、成立以降、その法理の妥当性が常に問われている。労働契約論に関する主な論点につき、理論的到達点を踏まえ、あらためて再定位を試みるとともに、今日的課題を探る。

収録されている論文はいずれも重要な論点ですが、ここでは恐らく圧倒的に多くの方々がほとんど関心を払わないであろうトピックを扱った論文を紹介しておきたいと思います。それは、日本大学の南健悟さんの「海上労働契約の構造」です。

船員の労働法体系が陸上のそれと異なっていることはよく知られていますが、そもそも雇用契約と雇入契約という二重契約(かどうかが大問題)の仕組みであることはほとんど知られていないのではないでしょうか。私は『日本の労働法政策』の付章で若干詳しく歴史的に解説しましたが、この問題に正面から挑戦しているのが南さんの論文なのです。

 

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