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2019年5月22日 (水)

労基法67条の「育児時間」は本来「哺乳時間」

のゆたのさんの「ぽんの日記」で、「男は「育児時間」を取ることができない」のはおかしいのじゃないかと言われているのですが、

http://kynari.hatenablog.com/entry/2019/05/22/150921

なぜだか知らないが、男性労働者は「育児時間」を取得することができない。男は育児をしない、というのは時代錯誤な考え方だと思うけれども、改正されないまま残っているということか。
ここでいう「育児時間」とは、労働基準法第67条のことだ。1歳未満の子どもを育てる女性は、1日に2回「育児時間」を請求することができる。

いや、それは若干誤解があるように思います。現在の労基法第6章の2は、(厳密にいうと坑内業務の一部と生理日の就業が著しく困難な女性の休暇は必ずしもそうではありませんが)基本的に妊産婦の保護にかかる規定であって、この現67条(旧66条)も、制定時から母性保護規定であって、女子保護規定ではありません。

この規定は、戦前の工場法の「哺育時間」が中身はそのまま「育児時間」と規定されたもので、「育児」といっても育児・介護休業法でいうところの子育てという意味での「育児」とは別物です。経緯からすればむしろ母乳による「哺乳時間」というべきであったように思われます。労基法制定責任者の寺本広作『労働基準法解説』には、本条の趣旨について次のように書かれています。

 

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というわけで、この「育児時間」は母乳による「哺乳時間」のことなので、母性保護以外の女子保護規定がほとんど(すべてではないが)なくなっても、なお存続し続けてきているのであり、男性がとるわけにはいかないものなんですね。

 

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コメント

育児休業の方から入ってくると、男性が取れないのはおかしい、ってなるんでしょうかね。1歳未満、1回30分まで、1日に2回まで(1日の労働時間が4時間未満の場合は1回で可)、ってあたりで 授乳だ ってピンときてほしいですが(むしろ、母乳信仰だ、って叩かれそう)。
でもこれ考えてみると、職場に乳児を連れてきている、ってことですよね。授乳中はともかく、授乳してから次の授乳までの間、どこでどうしてるんだろう、って考えると、育児時間が取れる職場はイナカぐらいしか想像できません。都会じゃミルクだろうし。

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