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梅崎修・田澤実・佐藤一磨編著『学生と企業のマッチング』

9784588686092_0 梅崎修・田澤実・佐藤一磨編著『学生と企業のマッチング』(法政大学出版局)をお送りいただきました。ありがとうございます。

http://www.h-up.com/books/isbn978-4-588-68609-2.html

労働市場や就活スケジュールが変転し、働き方や将来ビジョンも不透明化し続けたこの10年を扱う総合的実証研究。学生の地域移動や女性のキャリア展望、インターンシップなど個別のテーマの分析とともに、大学入学から就職活動をへて離職・転職にいたる学生側の意識の変化や、企業側の採用行動などをアンケートをもとに検証し、就活市場の実態を明らかにする。『大学生の内定獲得』の姉妹編。

全10章からなる本書のうち、私が大変興味深く読んだのは、この2章です。いずれも、小林徹さんの執筆になります。

第8章 早期離職者はどこに転職したのか?
 1 問題の所在
 2 先行研究
 3 データ・分析手法
 4 分析結果
 5 分析の整理と拡張
 6 結論

第9章 企業は学生にどのような能力を求めているのか?
 1 問題の所在
 2 なぜ能力要請が変化したのか
 3 先行研究
 4 集計による特徴把握
 5 データと分析手法
 6 分析結果
 7 結論

第8章では、業種と規模で、「伝統的な日本型雇用システム」「門戸開放・使い切り型」「ふるい落とし選抜型」の3類型を析出し、後2者の拡大がブラック企業と呼ばれる現象の背景にあると説明します。191頁から195頁あたりの小林さんの叙述はとても明晰で引きつけられます。

次の第9章のキーワードはポ近能、ポスト近代的能力ですが、やはり業種や規模によって求められる能力が異なる姿が明らかになっています。

 

 

 

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