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2019年4月 1日 (月)

網谷龍介他編『戦後民主主義の青写真』

440642 網谷龍介・上原良子・中田瑞穂編『戦後民主主義の青写真 ヨーロッパにおける統合とデモクラシー』(ナカニシヤ出版)をお送りいただきました。ありがとうございます。

http://www.nakanishiya.co.jp/book/b440642.html

第二次大戦後のヨーロッパにおいて、デモクラシーはどのようなものとして構想されていたのか。戦後民主主義の原型を探る。

目次は下記の通りで、網谷さん始め気鋭の政治学者たちによる論集ですが、やはり私の興味を惹いたのは最後の網谷さんの「政治と経済の分離という例外」です。そう、ドイツって、産業レベルの労使関係も企業レベルの労使関係も濃密なのに、国レベルのコーポラティズムが欠落しているんですよね。そこは、三者構成の関係で色々調べたときにいちばん感じたことで、網谷論文はその辺の謎を歴史に分け入って解き明かしています。

序章 「戦後民主主義」を私たちは知っているか?
 1 「戦後民主主義」を歴史的かつ内在的に考える
 2 定着したのはリベラル・デモクラシーか?
 3 戦後民主主義の構成原理
 4 戦後民主主義の制度設計
 5 戦後民主主義の理解に向けて

第1章 亡命者たちの戦後構想とその蹉跌
 1 亡命者たち
 2 亡命者たちの戦後構想
 3 戦後構想の蹉跌?

第2章 ナチズム、戦争、アメリカ
 初代欧州委員会委員長ハルシュタインの思想形成過程 
 1 ハルシュタインとは誰か
 2 ハルシュタインの前半生
 3 学問と政治
 4 「西洋(アーベントラント)」の統一性
 5 おわりに

第3章 国際司法による人権保障というイノヴェーション
 欧州人権条約の形成過程に見る戦後欧州人権保障構想の変容
 1 欧州人権条約の起源
 2 欧州人権条約形成過程における3つの構想
 3 人格主義に基づく欧州連邦体制での人権保障(1948年5-11月)
 4 国際司法による自由と民主主義の防衛(1948年10月―1949年9月)
 5 冷戦深刻化に伴う政治状況の考慮(1949年11月―1950年11月)
 6 欧州人権条約による人権保障構想とその後の「発展」

第4章 フランスのヨーロッパ連邦主義運動とデモクラシーの再考
 1 重層的なヨーロッパ空間の模索
 2 セルクル――左からの連邦主義
 3 フェデラシオンの共同体的連邦主義――中間団体と「深部のフランス」
 4 社会からのデモクラシーの刷新とヨーロッパ

第5章 イタリアの行動党人脈
 戦後イタリアのリベラル社会主義の可能性
 1 イタリア共和制の生き証人としての行動党人脈
 2 行動党の思想的来歴
 3 行動党に加わった人々の知的基盤と論戦対立
 4 ロンバルディ――リベラルな労働者主導の「計画」
 5 ラ=マルファ――自由民主主義の基礎としての「計画」
 6 戦後イタリアにとっての「計画」
 
第6章 党派的多元性と専門性
 戦後オランダ政治体制の青写真
 1 30年代の反省
 2 オランダにおける政党観
 3 戦後カトリックの政党観
 4 その後

第7章 新しい社会の民主主義と政党
 占領下と亡命政権のチェコスロヴァキア戦後構想 
 1 新しい社会の戦後構想
 2 占領下の戦後政治体制構想
 3 国外亡命諸勢力の戦後構想
 4 新しい社会の民主主義――経済の民主化と複数政党制

第8章 政治と経済の分離という例外
 戦後ドイツにおけるマクロ・コーポラティズムの不在
 1 ドイツ・モデル=ヨーロッパ・モデル?
 2 ドイツの戦後政治経済構想におけるコーポラティズム
 3 戦後体制の構築過程

 

 

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