『労働六法2019』
旬報社より『労働六法2019』をお送りいただきました。毎年ありがとうございます。
労働法に関係する法律だけでなく重要な告示や通達も網羅。また、労働法に関係する憲法や民法なども掲載。国際労働法も掲載し、重要判例も紹介し、労働法の実務に最適。毎年刊行し、その時々の法改正等にも対応。
労働時間法制の見直しや同一労働同一賃金などを規定する「働き方改革関連法」、外国人材の拡大をめざす「入国管理法」の改正に対応。働き方改革関連法の施行にあたっての簡単な解説を掲載!!
重要判例に「ハマキョウレックス事件」を追加収録。
という趣旨は変わりませんが、今年の版は苦労したようです。というのは、もう働き方改革のいくつかの施行が目の前(1週間後の4月1日)に迫っているのに、まだ高度プロフェッショナル制度の省令や指針がでておらず、本書ではやむを得ず労政審で了承された案をのっけているからです。p90以下参照。
また、やはり4月1日施行の入管法改正(特定技能関係)も、省令が間に合わなかった跡が残っています。まあ、本来は先月出版するはずのものをぎりぎりまで遅らせて、もう待ちきれないと年度内刊行に踏み切ったということなんでしょうが。
(追記)
というわけで、ぎりぎりまで待って見切り発車(発行)したとたんに、その高度プロフェッショナルの省令指針が公布されて、悔しい思いをにじませながらツイートする『労働六法』アカウントがこちらです。
本日、やっと、高度プロフェッショナル制度等に対応した労基法施行規則と安全衛生法施行規則の改正が公布されました。また、新たな指針(厚労告88号)も出されています。
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気になって調べてみたら、JILPTの労働関係法規集は5月末の刊行予定とのこと。それまでの間のために、適当な法規集を調達しなければいけません…。
投稿: katagiri | 2019年3月26日 (火) 22時24分