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2019年3月 7日 (木)

小室淑恵『働き方改革』

Komuro 昨夜、都内某所(思わせぶりだな)で小室淑恵さんより『働き方改革 生産性とモチベーションが上がる事例20社』(毎日新聞出版)をいただきました。ご本人から直接お手渡しでいただいたのです。

http://mainichibooks.com/books/business/20.html

いま日本では、「働き方改革」が政策として推進されていますが、企業の生産性向上ばかりが注目されがちです。 社会で本当の「働き方改革」が進むと、夫婦間の信頼関係が再構築され、家庭内の幸福度が上がり、子どもたちを包み込む空気に変化が起きるのだと、私たちは実感しています。

長時間労働社会では、働く人たちが疲弊し、家族との関係性に悪影響を及ぼします。たとえば、子育てや介護の現場ではイライラばかりがぶつけられます。

日本の子どもたちの自己肯定感は、先進国で最も低い。少子化は加速し、社会保障負担は年々重くなる、という悪循環が繰り返されてきました。こんな社会はもう終わりにしなくてはならない。私たちはそう思っています。 だからこそ、「働き方改革」をブームで終わらせてはならないのです。・・・

株式会社ワーク・ライフ・バランスの代表取締役社長として全国を飛び回って布教宣伝に努めている小室淑恵さんが、手掛けた20社の事例を詳しく紹介している本です。

ただその前の、「第1章 「働き方改革」が政府の大方針になるまで」で、小室さんの(言葉の正確な意味での)政府中枢へのロビイングが、決してストレートに実現していったわけではなく、スリルとサスペンスに満ちたプロセスであったことを告白しているところが興味深かったです。

彼女が前著『労働時間革命』を出した直後の2016年5月に、官邸で安倍総理に長時間労働の是正を訴え、労基法上に時間外の上限規制を設定するとともにインターバル規制を義務化すべきだと説いたそうです。

ところがその後経済界が危機感を持ち、ロビイングしたことでトーンダウンしてきたところに、例の電通事件が報じられ、一気に流れが変わった、と。

この辺りは、まさにその渦中にいた人の証言だけに、迫真みがあります。

【本書で紹介する取り組み事例】
1.UQコミュニケーションズ株式会社
2.株式会社シップス
3.大東建託株式会社
4.愛知県警察
5.株式会社えがお
6.有限責任あずさ監査法人
7.大塚倉庫株式会社
8.新菱冷熱工業株式会社
9.三菱地所プロパティマネジメント株式会社
10.株式会社かんぽ生命保険
11.日本通運株式会社 海運事業部門
12.マニュライフ生命株式会社
13.パナソニック ヘルスケア株式会社
14.静岡県教育委員会
15.岡山県教育委員会
16.自治体・三重県
17.株式会社エムワン
18.自治体・岩手県、盛岡市
19.信幸プロテック株式会社
20.中央官庁・内閣府

ちなみに、なぜか労務屋さんのブログでも、同じ本を紹介していますな。

https://roumuya.hatenablog.com/entry/2019/03/07/190832

 (株)ワーク・ライフバランスの小室淑恵さんから、ご著書『働き方改革-生産性とモチベーションが上がる事例20社』をご恵投いただきました(昨日お会いした際に手渡しで頂戴しました)。ありがとうございます。・・・

都内某所・・・・

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