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道幸哲也『労働組合法の応用と課題』

07989道幸哲也『労働組合法の応用と課題 労働関係の個別化と労働組合の新たな役割』(日本評論社)をお送りいただきました。ありがとうございます。

https://www.nippyo.co.jp/shop/book/7989.html

一見個別的であっても、実際には集団的な側面を備えている紛争は少なくない。著者渾身の、生きる労組法体系を具体的に展開する。

ここ数年来雑誌等に書かれてきた今までの集団法と個別法の区別を踏み越えて新たな次元を切り開こうとする論文が並んでいます。

第1章 個別労働紛争は個別的か――集団性の端緒
 1 労働組合法にみる集団性の内実
 2 個別紛争処理の集団(法)的視点
 3 紛争処理における集団(法)的性質

第2章 集団法からみた就業規則法理
 1 集団法的視点から見た就業規則法理の問題点
 2 組合法からみた就業規則

第3章 労働法における集団的な視角
 1 労働契約法理の見直し
 2 就業規則法理の見直し
 3 個別代理を超えた組合の役割

第4章 協約自治と就業規則の不利益変更の合理性
     ――リオン事件を素材として
 1 事実関係と判旨
 2 検討

第5章 協約上の人事協議条項をめぐる法理
     ――個別人事に対する組合の関与
 1 人事協議・同意条項の実態
 2 平成以降の裁判例の傾向
 3 組合員の意向と組合の協議義務

第6章 権利実現への組合のサポート
 1 意見表明や同僚への働きかけをめぐる紛争
 2 個別紛争と組合の役割

第7章 合同労組の提起する法的課題
 1 労働組合かどうか
 2 組合活動の評価
 3 団交

第8章 非正規差別と労使関係法
 1 従業員代表制構想
 2 組合法上の解釈問題

第9章 非正規労働者の組織化と法
 1 労働契約関係での試み
 2 集団法での試み

このテーマ、私にとっては今から10年前の『新しい労働社会』の第4章で、盲蛇に怖じずよろしく無手勝流で論じてみたものととても重なっています。

現代日本で集団労使関係法の最大の論者である道幸さんが、それを忘れてしまったような個別労働法のトピックに、集団というなたを振り下ろしている感があります。

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