JILPT『カンボジアの労働・雇用・社会』
JILPTから『海外調査シリーズ3 カンボジアの労働・雇用・社会─日系進出企業の投資環境─』が刊行されました。
https://www.jil.go.jp/publication/kaigai/chosa03.html
メコン地域の中央に位置する南部経済回廊の要衝の地。内戦や地雷というかつての負のイメージから脱却し、タイやベトナムとともに共同体の一角として存在感を増すカンボジア。そのカンボジアに進出する日系企業が円滑な経営を行うために必要な労働・雇用・社会の情報を収集しました。
カンボジアの社会経済の特質、労働市場、労働法制、労使関係、社会保障などの情報を網羅的に整理した、カンボジアの労働情勢を正しく理解するための1冊です。
1冊目がインド、2冊目がミャンマーときて、3冊目がカンボジアとは、またえらくマイナーなニッチを狙ってきたなとお思いのあなた。安心して下さい。4冊目はさらに奥地のラオスが待っています。
冗談はともかく、いままでほとんど紹介されたことのないカンボジアの労働法について、香川孝三さんが詳しく解説しています。また日系進出企業からの聞き取りによる事例紹介も興味深いと思います。
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