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2019年2月 7日 (木)

新卒一括採用や雇用慣行を見直す動きは高等教育改革の後押し

『週刊経団連タイムズ』の2月7日号に、第1回「採用と大学教育の未来に関する産学協議会」開催という記事が載っています。

http://www.keidanren.or.jp/journal/times/2019/0207_01.html

経団連が昨年12月に出した「今後の採用と大学教育に関する提案」で提案していたものですね。その時のエントリはこちらですが、

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2018/12/post-7d93.html(経団連の「今後の採用と大学教育に関する提案」)

経団連が「今後の採用と大学教育に関する提案」をアップするだけではなく、その最後のところで、大学側に対して「採用と大学教育の未来に関する産学協議会」の設置を呼び掛けています。これがなかなか面白い。・・・

・・・これが面白いのは、この手の話は今までいつも、「そうは言っても現実の企業の採用行動がこうこうじゃないか」「大学側はそれに合わせているだけだ、文句があるなら、自分たちの採用行動を変えてからにしろ」という反発でごじゃごじゃになってきたわけですが、そこをきちんとすり合わせるような議論ができるのかどうかですね。

この第1回会合で、経団連の中西会長がこう述べると、

01a・・・一方、企業も、これまで学生に求める具体的な能力やキャリア形成に対する考え方を大学や社会に明確に発信してこなかった点は反省すべきである。従来の新卒一括採用・終身雇用制度の限界が顕在化し、求める人材が多様化するなか、採用のあり方を再検討する必要がある。多様な価値観のなかでさまざまな知識を吸収し、新たな社会・企業像を創造する人材が求められている。

埼玉大学の山口学長はこう応じています。

01b・・・大学は4年間、または修士を含めた6年間でもって目指すべき人材育成が完結するが、現在の採用のあり方ではその一部が欠落する懸念が大きい。そうしたなか、産学が広い視点で採用と大学教育の本質を議論する場は重要である。・・・新卒一括採用や雇用慣行を見直す動きは、高等教育改革の後押しにもなると考える。・・・

ふむ、ジャブの応酬になるかと思わせて、「新卒一括採用や雇用慣行を見直す動きは、高等教育改革の後押しにもなると考える」と、ややエールの交換に近い感じになっていますね。

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